嘉永版
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現存する最古の版本で、また唯一の江戸時代の版本である。嘉永5年(1852年)の版で、全81ヶ条の小言を載せる。「施主、神田住」の記述があることから、神田に在住の人間が施しのために自費出版して無料で配布したものと考えられている。 2013年に発見され、この発見によって「親父の小言」が少なくとも江戸時代後期以前に成立したことが確認された。後に、成田山仏教図書館にも「親父の小言」の写本の存在が確認されたが、嘉永版と同一系統の内容であったことから、少なくとも嘉永年間における「親父の小言」の確立が裏付けられた。 大聖寺本の45ヶ条をすべて含んでいるが、文字使いに若干の相違がある。
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嘉永版
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/16 05:27 UTC 版)
嘉永版は嘉永元年(1848年)に、信州の善光寺大門町蔦屋伴五郎と江戸の東都書林山城屋佐兵衛が共同刊行した。文政版を増補したもので上下2巻で収録句数は822句、俳諧歌18首である。序文に「…近きころ信濃の国柏原俳諧寺一茶は、元禄のむかしの惟然坊のたぐひにて、上野の坂本町、本所番場にいほりせし…」「…一茶翁はそのふるまひも発句も、うまくいにしへのはいかいのこころを得し人となる…」とある。上巻は春の部と夏の部に分かれる。下巻は、「秋の部」と「冬の部」と「雑」と「俳諧歌」に分かれる。
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