喫煙文化研究会による擁護
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 16:26 UTC 版)
「風立ちぬ (2013年の映画)」の記事における「喫煙文化研究会による擁護」の解説
それに対して、愛煙家の団体である「喫煙文化研究会」(すぎやまこういち代表)は、2013年(平成25年)8月15日に、映画に対するプレスリリースを発表し、昭和10年代の喫煙率についての公式データが無いが、昭和25年のデータでは、男性の84.5%は喫煙者であり、映画の描写は極自然な事で一般的な描写であると指摘。国際条約との優位性に於いては、現在「憲法優位説」が通説となっており、たばこ規制枠組み条約より、表現の自由を定めた日本国憲法が上位であると指摘し、表現の自由に対する要望は意味を成さない、と指摘し、喫煙者と非喫煙者が、共生出来る『分煙社会を実現すべき』だ、と云うステートメントを発表した。そもそも、作中の時代背景当時はタバコと病気の間に因果関係は無いと考えられていたため、医者を初めとする医療従事者でさえも平気で喫煙していた時代であり、タバコと病気の間に因果関係があると指摘され始めたのは戦後暫く経過してからのことである。そのため、作中の時代背景を考えれば喫煙シーンについて批判すること自体がおこがましいという意見が多数である。 なお、批判者側から特に問題とされた、肺結核で寝込んだ妻の横で主人公が妻の手を握りながら喫煙するシーンは、妻から離れて喫煙しようとしたところ、妻に「ダメ、ここで吸って」と言われ、渋々喫煙しているという前提があり、これは物語を理解する上で重要なシーンでもある。
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