喜多町時代(1954-1970)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/04 19:04 UTC 版)
「豊田市中央図書館」の記事における「喜多町時代(1954-1970)」の解説
1953年(昭和28年)3月には愛知県から愛知県蚕業取締所第九支所の建物の払い下げを受け、挙母市立図書館は10月にこの建物に移転した。1954年(昭和29年)3月29日に開館し、初めて図書館が独立した建物となった。図書館法第13条の下で、4月には専任館長が就任し、図書館協議会が図書館の運営にあたった。同年6月1日には貸出巡回文庫を開始した。同年9月14日には挙母市立図書館設置条例を公布し、公立図書館として再発足した。 1955年(昭和30年)3月には夜間開館を開始した。6月にはアメリカ文化センター(A.C.C.)から資料の寄贈を受け、図書館にA.C.C.資料室を併設した。8月には内藤政光から挙母藩蔵書3,200冊の一括寄贈を受け、5か年計画で進めていた蔵書1万冊に到達した。この際には職員が4人に増やされている。1959年(昭和34年)1月1日には挙母市が豊田市に市名変更し、挙母市立図書館から豊田市立図書館に改称した。1960年(昭和35年)5月11日には鉄筋コンクリート造2階建てで99m2の書庫を増築した。1921年(大正10年)に竣工した喜多町時代の建物は、1970年以後には准看護学校や青少年相談所などとしても使用され、2005年(平成17年)からは豊田市近代の産業とくらし発見館として使用されている。この建物は豊田市域に現存する最古級の鉄筋コンクリート造の建築物であり、2000年(平成12年)には建物と正門が国の登録有形文化財となっている。
※この「喜多町時代(1954-1970)」の解説は、「豊田市中央図書館」の解説の一部です。
「喜多町時代(1954-1970)」を含む「豊田市中央図書館」の記事については、「豊田市中央図書館」の概要を参照ください。
- 喜多町時代のページへのリンク