商家の手代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/29 09:21 UTC 版)
大坂・船場商家の役職の一。旦那、番頭、手代、丁稚の順で位が低くなる。丁稚奉公ののち、17~18歳で元服、手代に昇進する。現代の会社組織でいうと、係長や主任に相当。丁稚が力仕事や雑用が主な業務であるのに対し、手代は接客などが主要な業務であった。つまり、直接商いに関わる仕事は手代になって初めて携われるのであった。経理、商品吟味、得意先回りなどもする。手代になると丁稚と違い給与が支払われる場合が一般的だった。 商法には、現行商法が成立したのが1899年(明治32年)であったため、「番頭」「手代」の用語があり(38条、43条)、2005年(平成17年)改正まで残っていた。その間に「手代」の地位のある企業はほとんど無くなっていたため、課長、係長など中間管理職を手代と解釈していた。現行法では、より幅の広い概念として商業使用人と定義している。
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