吸収線量とは? わかりやすく解説

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きゅうしゅう‐せんりょう〔キフシウセンリヤウ〕【吸収線量】

読み方:きゅうしゅうせんりょう

放射線受けた物質単位質量当たりに吸収するエネルギーの量。単位グレイ示しラド用いられる


吸収線量

読み方きゅうしゅうせんりょう
英語表記absorbed dose

電離放射線物質体積要素中の質量付与したエネルギーの量。物質Kgあたり1ジュールエネルギー吸収されたとき、1グレイGy)の吸収線量であるという。旧単位系ラドrad)に相当する。(参考:1rad=0.01Gy)
物質によって吸収され電離放射線エネルギー記号Dで表され微少体積要素dv)中の物質付与されエネルギーdE)についてD=dE/dvで定義される

吸収線量

吸収線量はある任意の物質中の単位質量当り放射線付与したエネルギー平均値である。吸収線量のSI単位国際単位系)はJ/kgであるが、これにはグレイGy)という特別な名称が付けられている。 吸収線量は、照射線量異なり適用できる放射線物質の種類制限はない。また、物質異なると、同じ種類放射線に対しても吸収線量の値は異なる。このため、吸収線量を示す場合には、空気吸収線量、組織吸収線量というように、物質の種類明示することが必要である。

吸収線量 (Gy, グレイ)

物質吸収され放射線エネルギー。1Gyは、1kgあたりに1J(ジュール)の放射線吸収されたことを表す(1J = 0.24 Cal(カロリー))。

吸収線量

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/16 00:40 UTC 版)

吸収線量(きゅうしゅうせんりょう、absorbed dose[注釈 1])とは、放射線の照射によって単位質量あたりの物質が吸収するエネルギー量を言う。吸収線量の単位はグレイ(Gray、記号:Gy)が用いられる。なお、1 Gy = 1 J/kgである。


  1. ^ 草間 2005, p. 19.
  2. ^ 草間 2005, p. 22.
  3. ^ 森下 2007.


「吸収線量」の続きの解説一覧

吸収線量(absorbed dose)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/16 00:40 UTC 版)

「吸収線量」の記事における「吸収線量(absorbed dose)」の解説

質量 m の物質吸収する平均エネルギー量が ϵ ¯ {\displaystyle {\bar {\epsilon }}} であるとき、吸収線量 D は、 (吸収線量) D = d ϵ ¯ d m {\displaystyle D={\frac {\mathrm {d} {\bar {\epsilon }}}{\mathrm {d} m}}} と定義される微分形で定義されているのは、物質一定の体積ではなく、点で定義できることを示している。また、平均エネルギー ϵ ¯ {\displaystyle {\bar {\epsilon }}} としているのは、放射線一本一本挙動ランダムであり、平均エネルギーとしてしか考えられないのであるからである。

※この「吸収線量(absorbed dose)」の解説は、「吸収線量」の解説の一部です。
「吸収線量(absorbed dose)」を含む「吸収線量」の記事については、「吸収線量」の概要を参照ください。

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