同型エンジン搭載機の運航停止
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/10 15:57 UTC 版)
「ユナイテッド航空328便エンジン事故」の記事における「同型エンジン搭載機の運航停止」の解説
アメリカ連邦航空局(FAA)は、PW4000エンジンを搭載したB777型機の検査を強化するよう命じた。 事故翌日の2月22日、日本の国土交通省は、日本航空と全日本空輸が運航するボーイング777型機のうち、PW4000エンジンを搭載した32機の運航停止を命じた。 イギリス現地時間遅くには、イギリス民間航空局 (en:Civil Aviation Authority (United Kingdom))が、PW4000-112エンジンを搭載したB777のイギリスへ空域への進入を禁止した。なお、同国のフラッグキャリアであるブリティッシュ・エアウェイズは同型機を運用していない。 2月24日、アメリカ連邦航空局(FAA)は他国機関の対応に続き、緊急耐空性指令(en:Emergency airworthiness directive, EAD)を発行した。これはB777に限らず、特定のP&W PW4000エンジンを搭載した米国オペレーターが運用する航空機に対し、さらなる飛行の前にこれらのエンジンの全てのファンブレードを熱音響イメージング(en:Thermal acoustic imaging)で検査し、ユナイテッド航空が運用する機体については運用停止のままとする。業界のオブザーバーは、FAAが事件からわずか3日後にEADを発行したという異常な迅速さについて、このあらたに発見された緊急性はボーイング737 MAXにおける飛行トラブルに起因すると推測している。 ユナイテッド航空は、該当する全ての航空機(24機運用、ほかに28機を保管)を運用から専制的に外した。 ボーイングはPW4000-112エンジンを搭載したB777、合計128機すべての世界的な運用停止を推奨した。それだけでなく、FAAの運行停止措置についても支持している。 2月22日時点で、運輸省 (カナダ)のカナダ運輸大臣マーク・ガルノー(Marc Garneau(当時))は、B777のカナダ空域への進入禁止を検討している。カナダ国内にはPW4000エンジンを搭載したB777はないが、予防措置が検討されている。 4月5日、日本航空は運航停止中のボーイング777全13機を退役させたことを明らかにした。新型コロナウイルスの影響も重なり運航再開が見込めない為の措置である。
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