古英語から中英語の時代とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 古英語から中英語の時代の意味・解説 

古英語から中英語の時代(1500年まで)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/09 06:17 UTC 版)

英語訳聖書」の記事における「古英語から中英語の時代(1500年まで)」の解説

中世では、ラテン語が得意ではない聖職者のために、注釈という形でラテン語聖書英語訳付けということは行われていた。注釈でない独立した英語訳聖書にしても7世紀末にベーダ・ヴェネラビリス古英語聖書翻訳しており、中世での英語翻訳事例が無いわけではない。しかし14世紀最後四半世紀まで聖書全体英訳されことはなかった。 ノルマン征服に始まる1066年からは中英語時代である。この時代にも断片的な翻訳事例現れているが、特筆するべき1300年代末に現れジョン・ウィクリフ聖書ウィクリフ聖書であろうジョン・ウィクリフ初めて、聖書中英語翻訳する組織立ち上げたのである翻訳共同作業よるものであり、どの部分ウィクリフの手になるものなのかははっきりしていない。たとえば旧約聖書はニコラス・ヘリフォード(en:Nicholas Hereford)が訳してウィクリフ完成したのだろうと思われている。新約聖書の翻訳1380年に、旧約聖書はその数年後出た教会権威筋現地語への聖書翻訳を、教会祝福受けていないものとして公的に糾弾していた。そしてそういう人間達異端あるいは ロラードというレッテル貼っていた。ウィクリフ迫害を受け、ウィクリフ聖書禁止されのであるにも関わらずウィクリフ死後改訂版出回って、およそ100年間使われ続けた今日ウィクリフ宗教改革先駆者として評価されている。 ウィクリフ翻訳出たちょうど次の15世紀にはルネサンスがあり、印刷機発明された。それまでは、聖書の翻訳ラテン語もしくはフランス語からの翻訳であり、ギリシア語ヘブライ語原典文芸復興による古典語研究流行グーテンベルク可搬式印刷機1455年)によって初め手にすることができたのである。この2つ事件で、聖書英語翻訳史には実りの多い時期が始まることになる。

※この「古英語から中英語の時代(1500年まで)」の解説は、「英語訳聖書」の解説の一部です。
「古英語から中英語の時代(1500年まで)」を含む「英語訳聖書」の記事については、「英語訳聖書」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「古英語から中英語の時代」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「古英語から中英語の時代」の関連用語

古英語から中英語の時代のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



古英語から中英語の時代のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの英語訳聖書 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS