原型 (雄型)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/19 16:35 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動原型(げんがた)は、鋳造やプレス加工などで、製品とほぼ同形の、最初に用意される雄型。正確には原型模型と呼ばれる。フィギュアについては「げんけい」とも読む。
原型から、原型や製品と凹凸が逆の雌型(鋳型、金型、あるいは単に型などと呼ばれる)が作られ、雌型から製品が作られる。なお、原型→雌型→製品ではなく、原型→雌型→雄型→雌型→製品という工程をとる製法もある(レコードなど)。
原型は製品とほぼ同形ではあるが、鋳造の場合、製品(鋳造品)の素材によっては固化時に収縮するため、鋳造品が原型より少しだけ小さくなるので、伸尺(のびじゃく)といって、収縮分を見越して大きくした物指しを昔は使用した。
通常、1つの原型から1つないし少数の雌型が作られ、それから製品が大量生産される。ただし、原型と雌型を1回のみの使用で破壊し、製品を1つしか作らない製法(砂型)もある(大仏など)。
原型素材の例
原型は、最終製品と違い耐久性は必要ないので、柔らかく加工しやすい素材で作られる。また必要に応じて、複数の素材が併用される。
原型を作るのではなく、人体、生物などすでにあるものを原型として利用することもある。その場合には、現型(げんがた)という漢字を用いる。
「原型 (雄型)」の例文・使い方・用例・文例
- クロスファンクショナルチームという枠組みは日本企業にその原型を持つ。
- オデュッセウスは放浪者の原型だ.
- 粘土の彫像原型.
- 黒澤の 『乱』 はシェイクスピアの 『リア王』 を原型にしている.
- 原型に忠実なことを特徴とする
- 『proto(原始)』は、別の言語あるいは言語集団の仮定的な原型を参照する『protolanguage(祖語)』のような語の連結形である
- ある原型に基づいて他の同様のものが類型化されるその原型を表象するまたは構成する
- 彼女は原型的な学生活動家であった
- 対称形の関係の議論『原型で』は、取り換え可能ではない
- 粘土で彫刻の原型を造ること
- 染め模様の原型
- 彫刻の原型となる塑像
- 社会が分化していく中で,原型としての基礎社会から派生してきた社会
- モデリストというファッションのデザイン画からそのイメージに合った実物の原型を作製する職業
- モデリストというファッションデザイン画からそのイメージに合った実物の原型を作製する職業の人
- 船は,原型となったマーメイド号と同じ大きさと形だ。
- 古代ローマの神殿であるパンテオンは,ほぼ完全に原型で保存されている。
- 原型となった時計は徳(とく)川(がわ)家(いえ)康(やす)の依頼を受け,尾(お)張(わり)の時計師が17世紀初期に製作したものだ。
- その風景が映画の中のハレルヤ・マウンテンの原型であると言われている。
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