原作アニメシリーズにおける設定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/06 10:28 UTC 版)
「波動砲」の記事における「原作アニメシリーズにおける設定」の解説
波動エンジンで生み出される全エネルギーをそのまま使用し、小宇宙1つ分に匹敵するエネルギーを溜め込んで一気に一方方向へ押し出す。このため、波動エンジンが作動していなければ使用できない。波動砲の発射されたエネルギー流の中にはタキオン粒子で覆われた3次元空間があり、この空間は周囲の空間連続体と比べて非常に不安定なもので、攻撃を受けた目標は周囲の時空間が歪曲して崩壊・誘爆に至る。 威力は、『ヤマト』の時点でオーストラリア大陸と同程度の大きさの、木星の浮遊大陸を一撃で消滅させるほどの破壊力を持つ。 基本的にはエネルギー充填率120パーセントで発射している。例外として『永遠に』の対グロデースでは充填率を100パーセントまでしか読み上げていないほか、『ヤマトIII』の第11話では150パーセントまで充填している。また若桜木虔による小説版『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』では100パーセント未満で発射する描写がある。ワープとの連続使用は可能であるが、『ヤマト』第17話においてバラノドンを迎撃するべくワープ直後に使用した際には、船体が損傷している。 また、松本零士が描くヤマトの波動砲口は、六角形で描かれることが多い。松本は、「波動砲の形状はオクタゴンバレルという定義から六角形になっており、艦首部分に開口部を作るには構造上これでなければならない」と述べている。 エネルギー充填に時間を要し、発射シークエンスの間は外部からの攻撃に対し無防備同然となる、この事から発射態勢に入った事を悟られやすく、射出スピードも高速ではないので遠距離の発射ではかわされたり対抗策を実行されるなど、行使する側にとって命中すれば強力だが弱点とリスクも少なくない。 ヤマトの技師長でのちに波動砲の改良にも取り組んだ真田志郎はこの弱点の解決を図り、デスラー砲および反射衛星砲への対抗策をイスカンダルの旅程で実装しただけでなく、拡散波動砲やパワーアップして行ったデスラー砲とは逆に波動エネルギーの効果が小規模でも迅速に発揮可能な兵器を『永遠に』までに開発した(後述)。
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