南国の紅【ナンゴクノクレナイ】(草花類)
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登録番号 | 第5915号 |
登録年月日 | 1997年 12月 8日 | |
農林水産植物の種類 | きく | |
登録品種の名称及びその読み | 南国の紅 よみ:ナンゴクノクレナイ |
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品種登録の有効期限 | 15 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 岩田義朗、岩田悟 | |
品種登録者の住所 | 愛知県稲沢市北麻績町郷内38番地、愛知県稲沢市北麻績町郷内38番地 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 岩田義朗 岩田悟 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は,「エンタープライズ」の自然交雑実生から選抜,育成されたものであり,花は濃赤紫色の小輪で,スプレイ仕立ての切花向きの品種である。 草型は直立性,草性は高性,開花時の草丈は高である。茎の太さは6.0~7.9mm,色は紫褐,強さは強,縦じわは低,稲妻型屈曲は無,節間長は10~19mmである。葉身長は75~99mm,葉幅は50~74mm,基部の形は凹形,先端部分の形はやや鋭尖,一次欠刻は0.90以上,二次欠刻の程度はやや高,欠刻底部の形は中間,葉裂片縁部の重なりは重なる,表面の色は濃緑,裏面の色は緑,光沢度はやや高,厚さはやや薄,たく葉の有無は部分的にある,分布状態は主に両側,形は深裂しない,大きさはかなり小である。つぼみの形は丸,花の大きさは50~69mm,舌状花の重ねは1.5列まで,舌状花数は20~59である。管状花数は100~199,分布は集中,全長は8.0~8.9mmである。花弁の形は平弁,先端の形は尖る,外花弁の反り方は平,花弁の長さは20~29mm,幅は5.0~9.9mm,外花弁の表面の色は濃赤紫(JHS カラーチャート9209),裏面の色は隠赤紫(同9215),舌状花表面の色の分布状態は均一,外花弁の角度は上向き,花盤の色は緑色である。花たくの形は平らな円錐状,総ほうの大きさ及び総ほう部から花頂部までの高さは20~29mm,花首の長さは40~59mm,季咲きの開花期は冬で,育成地(愛知県稲沢市)における自然開花期は1月上中旬である。 「アイミスター」と比較して,外花弁の表面の色が濃赤紫であること,舌状花表面の色の分布状態が均一であること等で,「姫君」と比較して,葉の基部の形が凹形であること,葉の二次欠刻の程度が高いこと,たく葉が小さいこと等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,平成2年に出願者のほ場(愛知県稲沢市)において,「エンタープライズ」の自然交雑実生の中から選抜されたもので,以後増殖を行いながら特性調査を継続し,5年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。 |
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