北軍がファームビルを占領; 南軍が北に撤退
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/02 04:14 UTC 版)
「カンバーランド教会の戦い」の記事における「北軍がファームビルを占領; 南軍が北に撤退」の解説
第6軍団がマホーンの師団とゴードンの軍団をアポマトックス川の北に追っている間、オードとギボンズは第24軍団とクルックの師団からの1個騎兵旅団と共に、ロングストリートの後衛であるスケールズの旅団や騎兵隊とブッシュ川の少し手前、ブリアリー・クリークで戦った。この戦闘時に、南軍カドマス・ウィルコックス少将師団の別の部隊がファームビルで食料を受け取り、川の北岸に移動した。16連発のヘンリー・ライフル銃で武装した北軍メイン第1騎兵連隊が南軍後衛への攻撃を率い、北軍が南軍をファームビルの方向に追い落とした。 ウィルコックスはその師団を率いて川を戻り、パンプリン駅に向かって移動する前に食料を積んでいた列車と後衛を守った。その後部隊を北岸に戻し、アレクサンダーの部隊が橋を燃やし始めた。南軍が全ての兵士が橋を渡る前に橋を燃やしていたので、トマス・ロッサー少将とトマス・T・マンフォード大佐の騎兵師団と、ジョン・ブラットン准将の歩兵旅団がさらに上流で川を渡らねばならなくなったが、この時は北軍クルックの先遣隊から銃撃を受けることになった。 橋が燃やされた時に、クルックの騎兵隊が町に入って来て落伍兵を捕獲しており、一方第24軍団は僅か0.05マイル (80 m) 離れているだけだった。クルックの騎兵隊の本隊がファームビルに到着した時までに、南軍の大半はアポマトックス川の橋を渡って北岸に居り、町の主要な部分から川の北岸に導く橋を焼いていた。騎兵隊は川を渡ったが、クルック隊は歩兵ならば川を渡るには深すぎると判断した。 午後1時半までに、北軍ジェームズ軍と、ポトマック軍ホレイショ・ライト少将の第6軍団がファームビルを占領し、クルックの騎兵隊は町の直ぐ北西にアポマトックス川を渡せる地点を見つけた。その後間もなく、北軍の総司令官ユリシーズ・グラント中将とその参謀がファームビルに到着し、ランドルフの家(プリンス・エドワード・ホテル)をその作戦本部にした。 南軍の全軍がファームビルから川を渡ったとき、町を見下ろすカンバーランド・ハイツで戦闘配置を作った。北軍がファームビルに入って来た時に砲撃できるよう大砲が設置された。それから短い時間が過ぎた後で、南軍は3マイル (4.8 km)北に撤退し、カンバーランド教会周辺でマホーンの師団と合流した。この場所で、ロングストリートの第1軍団砲兵隊長エドワード・ポーター・アレクサンダーがリー将軍に、アポマトックス駅に行軍するルートは川の南岸で8マイル (13 km) 短く、南岸に居るべきだと伝えた。この頃、リーは北軍が南軍の後を追ってハイブリッジを渡っており、川の北岸では北軍を突き放せないことが分かった。リー軍はファームビルの橋を焼いており、そこで南岸には戻れなかった。
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