勘定系システム「MINORI」開発・移行の経緯
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「みずほ銀行」の記事における「勘定系システム「MINORI」開発・移行の経緯」の解説
2011年(平成23年)5月、同年に発生した東日本大震災の義援金に関連する旧みずほ銀行の大規模システムトラブルの原因究明のために設置された第三者委員会の意見を踏まえ、グループ一体運営に向けたガバナンス強化策として、旧みずほ銀行とみずほコーポレート銀行を2013年(平成25年)春をめどに合併させることを発表した。 翌月の2011年(平成23年)6月より、新みずほ銀行(旧みずほ銀行・みずほコーポレート銀行)、みずほ信託銀行のシステム統合プロジェクトが本格化した。当初、2016年(平成28年)春にシステム統合は予定されていたが、開発に時間がかかっているとして延期された。当時、総投資額は3000億円を上回る見通しであると報じられていた。月刊誌『選択』では、総投資額は4000億円を上回り、完成が絶望的であると報道された。 2016年11月12日、日本経済新聞により外国為替業務のシステムで実施中の動作確認テストを延長する必要があるため、新システムの運用開始は2018年夏以降にずれ込むと報じられた。そのプロジェクトの難航さに、着工から100年以上が経過しても今なお建設途中で完成までには300年以上を要すると言われていたスペイン・バルセロナの世界遺産「サグラダ・ファミリア」に因んで「IT業界のサグラダ・ファミリア」「金融界のサグラダ・ファミリア」と揶揄された。 2018年(平成30年)に「MINORI」へのシステム移行1回目が6月9日(土曜日)22時から6月11日(月曜日)8時まで行われたのを皮切りに、週末の休日に全てのサービスが使えなくなる同様の作業を、2019年まで9回に分割して実施された。
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