劣化要因
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 18:06 UTC 版)
コンクリートはメンテナンスフリーの材料と称される時代があったが、実際には様々な原因によって劣化を生じる。以下に主な劣化機構を挙げる。 荷重の増大と設計社会的ニーズに伴い、重量や頻度などの疲労荷重が増大した 地震・波浪などの外力の解明が、かつては不十分であった 構造物設計時に過度に経済性を追求した 許容応力度の変化に象徴されるように、蓄積技術に変化が生じた 建築環境の影響凍結防止剤、海水などに含まれる塩化物によって、塩化物イオンが鉄筋コンクリート中の鋼材を腐食させる(塩害) 二酸化炭素によって、コンクリートがアルカリから中性化し、鉄筋コンクリート中の鋼材の不動態被膜が失われる 温度・湿度の変化によって伸縮し、コンクリートにひび割れが入る 酸性雨によって、セメント水和物の化学変化による軟化や破壊が起こる その他、社会変化 材料の品質と選択アルカリ骨材反応によってある反応性物質が膨張し、コンクリートにひび割れを生じる セメントの品質 海産骨材の不適切な使用(洗浄の不十分な海砂を細骨材として用いるなど)により、塩化物イオンが大量にコンクリート中に含まれる 人員(現場作業員)の質実際に施工する人員の工法にたいする無知、怠慢によるもの。
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