劣化機構と性状
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「コールドジョイント」の記事における「劣化機構と性状」の解説
急激な水分の蒸発によってプラスティック収縮ひび割れも発生しやすくなる。
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劣化機構と性状
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/15 00:11 UTC 版)
以下の条件を満たすとアルカリ骨材反応が進展すると言われている。 骨材中に限度量以上の反応性鉱物、特に、火山岩を骨材に使用したコンクリートに多い。 水酸化物イオン濃度の高まり コンクリート内部湿度が80-85% 劣化性状として、コンクリート表面にひび割れが発生し、ひび割れの方向性が見られないのが特徴であるほか、白色のゲル状物質がひび割れより滲出している場合もある。しかし、実構造物においては、内部の応力状態や補強筋の配筋状態がひび割れに影響を与えるため、ひび割れの発生性状のみでアルカリ骨材反応であると特定することは難しい。 また、劣化の進んだコンクリート構造物では、表面のひび割れが10mm以上に達することがある一方で、ひび割れは中心まで達していないことも多い。これは、表面に近いコンクリートが中性化してアルカリ骨材反応が終息しているのに対し、内部のコンクリートの反応のみが進行し、膨張量に差が生じるためである。さらに、鉄筋コンクリートの鉄筋破断も一部で発生している。 アルカリシリカ反応によるコンクリートのひび割れは,以下のメカニズムで生じる。 セメントに含まれるアルカリ分に由来するアルカリ溶液が反応性シリカ成分を含む骨材を表面から侵し、粘稠な水和アルカリシリケート(水ガラス)層を作る。 水ガラス層はアルカリの消費に伴って溶出したカルシウムイオンと反応し、硬いカルシウムシリケート層となる。これを反応リムとよぶ。 アルカリ溶液は反応リムを浸透して骨材内部の未反応シリカ成分と反応するが、生じた水ガラスは反応リムから滲出できないため、反応に伴う体積膨張に由来する膨張圧が骨材内部に蓄積される。 膨張圧が限界を超えると,骨材およびその周りのコンクリートがひび割れる。
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