割り込みと割り込み処理とは? わかりやすく解説

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割り込みと割り込み処理

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/21 02:01 UTC 版)

データゼネラルNova」の記事における「割り込みと割り込み処理」の解説

ハードウェア観点から見ると、割り込み機構比較的単純であったが、現在のCPUアーキテクチャ比べる柔軟性欠けるものであったバックプレーンは、1本の割り込み要求ラインサポートしており、割り込み要求可能なデバイスはすべてこのライン接続されていた。 デバイス割り込み要求する必要がある場合は、デバイスはこのライン立ち上げたCPUは、現在の命令完了するとすぐに割り込み実行する上記のように、デバイス割り込み要求した場合は"done"のI/Oフラグ立てることになっており、CPUがそのデバイスチャネルI/Oクリア命令実行すると、デバイス割り込み要求クリアすることになっていた。 CPUは、オペレーティングシステム割り込みサービスルーチンアドレスメモリアドレス1に格納することを期待していた。 デバイス割り込みを行うと、CPUアドレス1を介して間接的にジャンプし戻りアドレスメモリアドレス0に配置してそれ以上割り込み無効にした。 次に割り込みハンドラINTA命令実行して割り込みデバイスチャネル番号検出する。 これはバックプレーン上のアクノリッジ信号立ち上げることで動作するアクノリッジ信号は、バックプレーン上でデイジーチェーン形式配線されており、バス上の基板ループしている。 割り込み要求するデバイスは、アクノリッジ信号バス伝播するのをブロックして2つ上のデバイス同時に保留中の割り込み持っていた場合最初デバイスだけがアクノリッジ信号受け取ることができるようにする必要がある。 そのデバイスは、そのチャネル番号バス上のデータラインに設定することで応答する。 つまり、同時割り込み要求があった場合は、カードケージ内のCPU物理的に最も近いデバイス優先されることになる。 割り込み処理され、サービスルーチンがデバイスI/Oクリア送信した後、割り込み有効にし、メモリアドレス0を介して間接ジャンプして戻ることで、通常の処理を再開した。 リターンジャンプの直前保留中の割り込み発生しないように(リターンアドレス上書きされてしまう)、INTEN命令には1命令サイクル遅延があった。 これを実行すると、JMP@0命令であるはずの次の命令実行されるまで割り込み有効にならなかった。 次にオペレーティングシステム割り込みサービスルーチンは、通常受信したチャネル番号使用してインデックス・ジャンプを実行し、そのデバイス特定の割り込み処理ルーチンジャンプする。 特にCPU電源障害検出回路のように、INTA命令反応しないデバイスもあった。 INTAゼロ結果返した場合割り込みサービスルーチンは、どのデバイス割り込み行ったかを確認するためにSKPDZ / SKPDN命令使用してINTA応答しないデバイスをすべてポーリングなければならなかった。 オペレーティングシステムは、MSKO命令使用して割り込みマスク設定することで、割り込み順序ある程度管理することができる。 これは、ある特定の時間にどのデバイス割り込み許可されているかをオペレーティングシステム判断できるようにするためのものである。 この命令発行されると、バックプレーン上のすべてのデバイス16ビット割り込みマスク送信された。 マスク実際に何を意味するかを決定するのはデバイス次第であった慣例により、マスクアウトされたデバイス割り込みライン立ち上げてはいけないとされていたが、CPUはこれを強制する手段持っていなかった。 マスク可能なデバイス多くは、基板上のジャンパーマスクビット選択できるようになっていた。 マスクを完全に無視するデバイスもあった。 磁気コアメモリ電源がなくても内容保持する)を備えたシステムでは、電源障害からの回復が可能であったコンピュータ主電源喪失検出すると、CPU内の停電検出回路割り込み発行しその時点から電源装置コンデンサ充電されなくなってCPUへの電力供給停止するまでにCPUには少し時間があった。 これは、IORST命令発行して進行中I/O停止し4つアキュムレータ内容キャリービットメモリ保存するのに十分な時間であった電源回復したときに、CPUフロントパネルのキースイッチがLOCK位置にあれば、CPU起動してメモリアドレス2を経由して間接ジャンプを行う。 これは、アキュムレータキャリービットを再ロードしその後通常の処理を再開するオペレーティングシステムのサービスルーチンのアドレスであると予想されていた。 電源障害によって中断されI/O操作どのようにして再開するかは、サービスルーチンにかかっていた。

※この「割り込みと割り込み処理」の解説は、「データゼネラルNova」の解説の一部です。
「割り込みと割り込み処理」を含む「データゼネラルNova」の記事については、「データゼネラルNova」の概要を参照ください。

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