Programmable Interrupt Controller
(割り込みコントローラ から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/25 01:19 UTC 版)
Programmable Interrupt Controller(PIC、割り込みコントローラ)はその割り込み出力に優先順位を割り当てることができるデバイスである。 デバイスがアサート可能な複数割り込み出力を持っている時、PICは優先順位に従って割り込みをアサートする。PICのモードには通常hard priority、rotating priority、cascading priorityがある。PICの中にはしばしばその出力を他のPICの入力につないでカスケードすることができるものもある。
共通の特徴
PICは普通、共通のレジスタセットを持っている。Interrupt Request Register(IRR)、In-Service Register(ISR)、Interrupt Mask Register(IMR)である。IRRはackを返さず止めている割り込みを示しており、通常直接アクセスできないシンボリックレジスタである。ISRレジスタはackを返した割り込みを示しているが、まだ割り込み終了(End of Interrupt, EOI)を待っている割り込みを示す。IMRレジスタは無視ないしackを返さない割り込みを示している。このような単純なレジスタ構成を用いることで、同時に来た2つの重要な割り込み要求を一つはack待ちに、もう一つはEOI待ちにして分けることができる。
PICが持っている共通の優先順位付けは、hard priority、specific priority、rotating priorityから構成されている。
割り込みはエッジトリガ、レベルトリガのいずれかを使える。
EOIが発行される時に、割り込みが完了したことを認識するのにはいくつか共通の方法がある。この中には、完了した割り込みを指定するもの、完了した割り込み(通常、ISR内で止められているもっとも優先度の高い割り込み)を暗黙に使うもの、EOIのような割り込みackを扱うものである。
有名なPIC
もっともよく知られているPICの一つに、8259Aがある。これはx86アーキテクチャのPCに採用されている。今では、これはx86 PCの中で単独のチップとしては存在しておらず、機能はマザーボードのサウスブリッジの一部として取り込まれている。他には、より多くの割り込み出力とより柔軟なプライオリティ制御をサポートする、より新しいAdvanced Programmable Interrupt Controllersで完全に置き換えられていることもある。
割り込みコントローラ
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「Intel 8085」の記事における「割り込みコントローラ」の解説
i8080にもあった、INTR(インタラプト入力)に加えて、4本の割り込み入力を持つ。 割込入力ベクタ優先度他RST5.5 02CH High Priority RST6.5 034H Middle Priority RST7.5 03CH Low Priority TRAP 024H Non-Maskable INTRでは、割り込みがアサートされるとアクノリッジサイクルが起動され、これに同期して外部からベクタ情報を与える必要があるが、RSTやTRAPでは、各々のピンに対応した番地へ直接分岐する。
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