副腎皮質ホルモン(ステロイド)系(グルココルチコイド系)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/04 07:57 UTC 版)
「ステロイドホルモン」の記事における「副腎皮質ホルモン(ステロイド)系(グルココルチコイド系)」の解説
詳細は「ステロイド系抗炎症薬」を参照 最も著名なステロイド剤で日常的によく使用されているのが、グルココルチコイド系のステロイドホルモン(副腎皮質ホルモン)およびその合成アナログである。グルココルチコイド系ステロイドはリンパ球の走化を抑え、炎症を強力に抑制するなど、広く生体環境の恒常作用を有する。部位特異的に作用する薬剤とは異なり、遺伝子に直接的に作用して効果をもたらし、幅広い様々な病態改善に使用される。気管支喘息、アトピー性皮膚炎を代表とするアレルギー疾患をはじめ、膠原病、多発性硬化症など自己免疫疾患に対する治療薬として利用されるほか、悪性リンパ腫に対して著効する。一方で、感染症を併発している病態での使用はその感染源である細菌等の生体浸潤を助長するおそれがあるほか、特に重大疾患においては非常に効果が高い反面で重篤なものを含む多彩な副作用も認められており、その使用には慎重を要する薬剤の一つでもある。 抗炎症薬として使用されているものには、抗炎症活性を高め、かつ本来の血糖値制御などのホルモン活性を低める目的で修飾基を改変されたものもある(プレドニゾロン、デキサメサゾンなど)。 ステロイド内服薬・ステロイド外用薬・吸入ステロイド・点滴・座薬・点眼薬などの形態が存在する。 医師による処方薬のみならず、一般に販売される市販薬にも含まれているものがある。
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