副務機の活用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 19:27 UTC 版)
通常は任務機と副務機の2機体制で運航する。任務機に何らかの問題が発生した場合に副務機が代替して乗客を輸送する。通常は一般乗客は搭乗しないが副務機に搭乗させる事例もある。 2004年5月に、北朝鮮による日本人拉致問題で2002年に日本に帰国していた蓮池薫夫妻と地村保志夫妻の子供5人を日本に帰国させる際に、副務機を使用した。 2009年4月に、タイ中部のパタヤで開かれる予定だった東南アジア諸国連合 (ASEAN) の会議に出席するため、麻生太郎首相が政府専用機でパタヤ入りしたが、反政府派の暴動で会議は中止されてタイ政府が非常事態を宣言したため、当初は民間機で帰国する予定の日本政府関係職員らを帰国させるために副務機が活用された。 第2次安倍内閣で経済政策のために、日本経済団体連合会会長ら企業関係者の移動に副務機が活用された。 2016年9月に任務機が飛行中にバードストライクに見舞われ、キューバから日本へ帰国中の安倍晋三首相がサンフランシスコで副務機に乗り替えて帰国した。 2019年11月に、東南アジア諸国連合関連首脳会議に出席する安倍首相が搭乗して羽田空港からバンコクへ飛行中、機体後部ギャレーのオーブンでパンを加温すると発煙したため、消火器を使用して沈静化後に確認すると機内設備に問題無く運航を継続して着陸した。復路は予防的措置で首相搭乗機を予備機へ変更して運航された。 2022年4月に、ロシアのウクライナ侵攻から逃れたウクライナからの避難民20人をポーランドから日本に避難させる際に、副務機を使用した。(「日本におけるウクライナ難民受け入れ」を参照)
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