初期の日本語表記系
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/29 08:40 UTC 版)
「日本語の表記体系」の記事における「初期の日本語表記系」の解説
漢字以前にも文字があったとして神代文字と称するものがいくつか発表されたが、いずれも創作とみられる。例えその様なものがあったとしても、書記の為の文字として体系づけられる前に、漢字の導入により霧散したものと見られる。 現在の日本語表記の源流は、中国の古典文語である漢文の書き方が伝えられた4世紀当たりにまで遡る。中国から伝わった漢字を前にして、日本人はとりあえず個々の漢字の意味を日本語に当てはめた。例えば「山」、「川」、「村」、「人」、「森」、「酒」などを意味する日本語として「やま」、「かは」、「むら」、「ひと」、「もり」、「さけ」という言葉を当てはめていった。和語に相当する意味を持つ漢字がない場合には、独自に漢字を創造している。峠(とうげ)、辻(つじ)、柊(ひいらぎ)、鰯(いわし)などで、これを国字という。その国独自の漢字は、中国文化の影響を受けた朝鮮半島やベトナムでも作られた。文化15年(1818年)以前に成立していた『国字考』(伴直方著)には、日本で作られた国字125字が収録されている。
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