初期の旅行
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/05 17:45 UTC 版)
「リンカーン・ハイウェイ」の記事における「初期の旅行」の解説
協会の発行した1916年「公式道路ガイド」に拠れば、大西洋から太平洋までリンカーン・ハイウェイを使った旅行は、「スポーツの要素を含んだもの」であり、20日ないし30日を要した。30日間で走破するためには、1時間18マイル (29 km)、1日6時間走る必要があり、しかも運転は日中のみに行われた。費用は1人1日5ドル未満とされ、食料、ガソリン、さらにはホテルでの5皿ないし6皿の食事が含まれた。勿論車の修理は費用を増加させた。 国内の多くの場所ではまだガソリンスタンドが希だったので、運転者は補給したばかりであっても、あらゆる機会にガソリンを満タンにする必要があった。深い川を渡るときはまず歩いて渡ってみる必要があった。推奨される工具のリストには、鎖、シャベル、斧、ジャッキ、タイヤケースとチューブ、工具とリンカーン・ハイウェイ・ペナント1組があった。「新しい靴を履くな」という賢明な助言もあった。 武器は不要だったがオマハより西ではキャンプ装備一式が推奨され、アルカリ性の水を飲むとひどい腹痛が起こると警告された。特定地域では助けを得るための助言もあった。たとえばユタ州フィッシュスプリングス近くでは、「トラブルになったら、ヤマヨモギのたき火をしろ。トマス氏が20マイル (32 km) 離れても見つけて、チームと共に助けに来てくれる」というものだった。後のバージョンでは「トマス氏」が無くなり、西行きの旅人はオアーの牧場で立ち止まり、東行きの旅人はネバダ州ゴールドヒルのK・C・デイビス氏をチェックするよう忠告された。
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