出典および正確な主張とは? わかりやすく解説

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出典および正確な主張

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/13 07:22 UTC 版)

知識は力なり」の記事における「出典および正確な主張」の解説

実際には、本項目の格言一字一句そのままベーコンによって記されわけではない。しかし、ベーコン同様の主張少なくとも2度わたって叙述している。 第1は、1597年書かれ随想 "Meditationes Sacræ. De Hæresibus" (『聖なる瞑想異端の論について』)においてであり、そこでは「そしてそれゆえ知識そのものが力である」 (Nam et ipsa scientia potestas est.) という文言がある。 第2は、1620年書かれ彼の主著ノヴム・オルガヌム第1巻警句」においてである。当該箇所を下に示す。なお、強調および[]内の補足引用者による。 I. 自然の下僕かつ解釈者たる人間は、自然のふるまい対す事実または思考中に観測できた分だけを、実行理解可能だ。これを超えては、何も知ることがないし、何も行うことができないII. 人間素手にせよ、理解力にせよ、それだけでは、十分な結果もたらすことは不可能だ道具補助器具利用してこそ、[人間の手によって]仕事成されるのだが、それら[助けとなる道具]は手だけではなく理解力にも必要とされている。手のうちにある道具機能もたらし手を導くように、精神道具理解力注意力補強するIII. 人間知識と力は一致するというのも原因知らなければ、結果生み出すこともできないからだ (Scientia et potentia humana in idem coincidunt, quia ignoratio causae destituit effectum.)。自然を支配するためには、自然に仕えなければならない思索における原因は、作業における規則対応する。 IV. 仕事成し遂げるために、人間ができる唯一のことは、自然の実体を、まとめたり、ばらばらにしたりすることだけだ。残りは、自然の性質によって、自然の内部なされる。 (第5項以下は省略要約すると、ベーコンは、自然のふるまい因果性でいう「結果」)を観察思索し、そこから推測できた知識因果性でいう「原因」)を、精神道具として実利用いる(人間意図する結果」を生み出す)ことを主張している。ベーコンは、彼以前西洋哲学(とくにスコラ哲学)で主に用いられ演繹法ではなく、自然のしもべとして、自然に対す真摯な観測重視した帰納法提言しているのである

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