処女性・童貞性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/02 09:21 UTC 版)
処女は性的経験のない女性を指すが、これに価値を見出すもの、フェチ(→フェティシズム)の一端として愛好するもの、あるいは女性個人を尊重する上で処女かどうかは問題視しないものなどさまざまである。その一方で童貞(性的経験のない男性)に何らかの価値観を見出すケースも存在するが、逆に忌避する文化もある。処女についても初夜権といった思想もある一方で、破瓜の血を穢れと考えた文化もある。 家族制度の延長で処女性を重視するものがいる一方、処女は重視するが童貞の価値はないとするものがいるが、中にはそれらが医学的見地から言えば妊娠していない以上、意味のない性的嗜好による執着だと見なすものもいる。この辺りは現代日本において当人の価値観に負う部分も強い。 かつて「家同士の結婚」という家系尊重の考えが存在していた中世などの時代には、処女性を重視する考えもあった。その一方で個人を尊重する社会では、処女性や童貞性はそれほど重きを置かれず、その相手の容姿や人格などといった個人に付随する個性のほうがより尊重される傾向もみられる。 現代の日本社会では結婚が一種の契約のような側面を持ち、離婚などの形で再び独身となる人もおり、再婚の場合においては処女性・童貞性は一顧だにされない。過去の恋愛・結婚生活の中で自然と性交渉があったとみなされるためである。
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