冬葵とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 植物 > > 多年草 > 冬葵の意味・解説 

ふゆ‐あおい〔‐あふひ〕【冬×葵】

読み方:ふゆあおい

アオイ科多年草。高さ6090センチ手のひら状に五つ裂けていて、長い柄があり、互生する。春から秋まで、付け根淡紅色の花が集まって咲く。中国原産種子漢方利尿剤にする。あおい。《 冬》


冬葵

読み方:フユアオイ(fuyuaoi)

アオイ科多年草薬用植物

学名 Malva verticillata var.verticillata


冬葵

読み方:フユアオイ(fuyuaoi)

アオイ科多年草で、花や種を利尿剤とした

季節

分類 植物


フユアオイ

(冬葵 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/14 01:47 UTC 版)

フユアオイ
フユアオイの花
分類
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Magnoliophyta
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : バラ類 rosids
階級なし : アオイ群 Malvidae
: アオイ目 Malvales
: アオイ科 Malvaceae
: ゼニアオイ属 Malva
: フユアオイ M. verticillata
学名
Malva verticillata L.
和名
フユアオイ(冬葵)

フユアオイ(冬葵、Malva verticillata)は、アオイ科の一~二年草。中国原産。日本には食用、薬用とするために古く導入され、現在ではあまり利用されていないが、海岸等に野生化している。

名称

冬葵の名は、でも枯れない、あるいは冬でもが咲くためとされる。

アオイ(葵)という名は、少なくとも近世以降はタチアオイを意味するが、元はフユアオイを指し、「仰(あおぐ)日(ひ)」の意味で、葉に向日性があるためという[1]。ただし『万葉集』の時代にはすでにタチアオイの意味だったとの説もある[2]

特徴

は掌状で浅く切れ込む。花は径1cmほどで白または淡紅色、葉腋に固まってつき、通常はからまで咲く。

利用

生薬および野菜として利用される。種子は生薬「冬葵子(とうきし)」として用いられとして飲用もされる。また葉を茹でて食べることができ、中国等では現在でも野菜としてよく利用されている。

中国や日本では変種のオカノリ(陸海苔、M. verticillata var. crispa)の葉を食用にするため栽培される。オカノリはヨーロッパ原産で、江戸時代中期に日本に渡来し「冬葵」(フユアオイ)として記録が残されている[3]。「陸海苔」(オカノリ)の名前の由来は、葉を乾燥してあぶると海苔のように使えるということから名付けられた[3]。食材としてのの時期は晩春から初夏(4月 - 7月ごろ)で、軸は固いため葉を摘んで食べる[3]。葉は茹でてお浸し味噌汁天ぷら炒め物などの料理に使われ、茹でることで少しぬめりが出る[3]カルシウム鉄分ミネラルが豊富で栄養価が高い[3]

脚注

  1. ^ 牧野新日本植物図鑑(北隆館、1996年)
  2. ^ 牧野富太郎選集 2』東京美術、1970、「万葉集巻一の草木解釈 万葉歌のアオイは蜀葵である」
  3. ^ a b c d e 猪股慶子監修 成美堂出版編集部編 2012, p. 15.

参考文献

  • 猪股慶子監修 成美堂出版編集部編『かしこく選ぶ・おいしく食べる 野菜まるごと事典』成美堂出版、2012年7月10日、15頁。ISBN 978-4-415-30997-2 

「冬葵」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



冬葵と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「冬葵」の関連用語

冬葵のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



冬葵のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのフユアオイ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS