公文書としての大統領資料
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/22 20:37 UTC 版)
「大統領図書館」の記事における「公文書としての大統領資料」の解説
1978年には大統領記録法(Presidential Records Act)が発令された。次期大統領(ロナルド・レーガン)以降、大統領の文書は私物ではなく政府の公文書とみなされることになった。任期が終了した大統領の書類は大統領図書館が完成するまで一時NARAに保管される。大統領図書館に移された後はNARAが運営し、一般公開される。公文書となったために破棄や贈与が簡単に許されない膨大な大統領資料の保存のために、大統領は任期中から大統領図書館を建設するようになった。 公文書とみなされた後も、大統領図書館は国家予算でなく大統領自身や支援団体の寄付で建設されている。公的書類のみならず、公式に受けた贈り物、大統領夫人の文書、大統領の生涯に関する資料、大統領の家族や友人の資料などを展示した博物館を併設することが多い。ほとんどの大統領が大統領図書館に埋葬されている。寄付によって建てられ、博物館や墓地や公園を兼ねた施設のため、有料となっている所が多い。生誕地など大統領ゆかりの地に建てられるので、交通が不便な場合もある。 大統領の名前を最初につけて、ケネディ大統領図書館、レーガン大統領図書館という風に呼ぶ。大統領センターと呼ばれる図書館もある。2016年現在までフーヴァー以降の歴代大統領全員が大統領図書館を建設し、国に寄贈している。前記の通り、ニクソン図書館は2007年にNARAの管轄に入った。2016年現在、最も新しい大統領図書館は2013年に開館したジョージ・W・ブッシュ図書館である。2004年に開館したクリントン図書館は竣工当時大統領図書館の中でもっとも大きく、その建設費用も1億6500万ドル(約200億円)と高額であった。近年ではこうした巨額の資金を運用するシステムに批判も集まっている[要出典]。
※この「公文書としての大統領資料」の解説は、「大統領図書館」の解説の一部です。
「公文書としての大統領資料」を含む「大統領図書館」の記事については、「大統領図書館」の概要を参照ください。
- 公文書としての大統領資料のページへのリンク