八重山神社とは? わかりやすく解説

八重山神社

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/11 08:12 UTC 版)

八重山神社
所在地 島根県雲南市掛合町入間57番地[1]
位置 北緯35度8分38.28秒 東経132度48分4.09秒 / 北緯35.1439667度 東経132.8011361度 / 35.1439667; 132.8011361
主祭神 主祭神:伊邪那美命[1]
天照皇大神
建速須佐之男命
速玉之男命
予母津事解男命
神大市比売命
大山祇神
主な神事 例大祭(4月13日
豊饒祭(9月13日
月並祭(月13日)
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八重山神社(やえやまじんじゃ)は、島根県雲南市にある神社である。須佐之男命の伝説があり、牛馬の守護神として崇敬される[2]

祭神

歴史

社伝によると、神代、健速須之男命が簸の川で八股蛇を退治した後、「鷲尾の猛」という魔神が八重山の岩窟に住み、金鶏にまたがって飛び回って住民を苦しめていることを知ると、八重山を登って退治したという[4]。その後、二度と魔神が住み着かないように岩窟に母神伊邪那美命、姉神天照皇大神を祀られ須佐行幸されたのが祭祀のはじめとされている。

永禄12年(1569年)に毛利元就雲州に攻め入ったとき、多賀山通定が赤名の瀬戸山城において八重山神社をはじめ出雲の神社や寺院の由来について進講した[4]江戸時代に入ると、松江藩松平直政は領内の神社の修復に力をいれた。この神社についても、直政の枕辺に立った神が社の修復を訴えたため、直政は村吏に命じて社の所在地を探させ修復させたと伝えられている[4]

その後も、「一社一例国主守護之社」とされ[5]、松江藩・広瀬藩の祈願社として崇拝された。一方で、藩との関係が深いがゆえに、氏子を持たなかったため困窮し、天保2年(1831年)には牛馬市の興業を願い出て、以後、牛馬の守護神として信仰されるようになった[4]

現存する社殿は、享保19年(1734年)に再建されたものである[5]

信仰

出雲郷から安芸周防への街道筋にある八重山神社は、牛馬の神様として信仰を集めている。

7冠馬として名高いシンボリルドルフの馬主も八重山神社の信者の一人であった。[要出典]

施設

八重滝近くに位置する。急峻な石段を登っていくと随身門が見え、その前に阿吽の狛犬が鎮座する。随身門の隋神像と狛犬は、「石見銀山遺跡とその文化的景観」の一部として世界遺産に登録された羅漢寺五百羅漢と同じく、坪内平七郎利忠の作である。さらに坂道と急峻な石段を登ると岩壁の窪みに社殿がある[2][5]

社宝

  • 吉成城重鎮・大家信濃守の鎧兜 正平6年(1351年)銘
  • 随神像狛犬 坪内平七郎利忠作 正徳3年(1713年)入間田部家寄進 現存する福光石製狛犬では最古のもの
  • 金鶏 作者寄進者ともに不明

祭日

例大祭:4月13日、豊饒祭:9月13日、月並祭:月13日

脚注

  1. ^ a b 県内神社のご案内/雲南市”. 島根県神社庁. 2021年12月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年12月11日閲覧。
  2. ^ a b 八重山神社”. 雲南市. 2021年12月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年12月11日閲覧。
  3. ^ 八重山神社”. 雲南ナビ. 雲南市商工会. 2020年9月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年12月11日閲覧。
  4. ^ a b c d やえやまじんじゃ【八重山神社】島根県:飯石郡/掛合町/竹尾村”. 日本歴史地名大系. JapanKnowledge. 2021年12月11日閲覧。
  5. ^ a b c 八重山神社”. うんなん旅ネット. 雲南市観光協会. 2021年2月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年12月11日閲覧。

外部リンク


八重山神社

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物部神社 (大田市)」の記事における「八重山神社」の解説

伊邪那美命大山祇神若布主神(わかふつぬしのかみ)を祀る農耕牛馬守護神とされる

※この「八重山神社」の解説は、「物部神社 (大田市)」の解説の一部です。
「八重山神社」を含む「物部神社 (大田市)」の記事については、「物部神社 (大田市)」の概要を参照ください。

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