ぜんちきゅう‐こうほうえいせいシステム〔ゼンチキウカウハフヱイセイ‐〕【全地球航法衛星システム】
読み方:ぜんちきゅうこうほうえいせいしすてむ
全地球測位システム
別名:全地球型測位システム,全地球航法衛星システム,全地球衛星測位システム,グローバルナビゲーションサテライトシステム,グローバル衛星測位システム
【英】Global Navigation Satellite System, GNSS
全地球測位システムとは、人工衛星を使用して地上の現在位置を計測する「衛星測位システム」のうち、全地球を測位対象とすることができるシステムのことである。
衛星測位システムは、複数の人工衛星がそれぞれ送信する時刻情報つきの信号を比較し、電波を受信した僅かな時間差を計算することで現在地の座標を算出している。座標を特定するためには最低でも3基の人工衛星から信号を受信する必要がある。全世界で常時、測位を可能とするには、高度2万kmの起動上に20数基から30基前後の人工衛星を稼動させる必要がある。
全地球測位システムの代表的なシステムとして、米国が運用しているGPSがある。また、2011年にはロシアのGLANOSSが全地球測位システムとしての稼動を開始している。
なお、日本では全地球測位システムではなく、GPSと連携して国内の高精度測位を実現する「準天頂衛星システム」の運用を推進している。
全地球航法衛星システム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 16:13 UTC 版)
「衛星測位システム」の記事における「全地球航法衛星システム」の解説
Global Navigation Satellite System (GNSS、全地球航法衛星システム) という用語が国際的に用いられている。 米国政府は、全地球航法衛星システム(A Global Navigation Satellite System of Systems)を特定地域向けの衛星系も含めた包括的システムと定義し、さらに下記のように分類している: 全地球を利用可能範囲とする衛星系を「全地球衛星系」(Global Constellation) 特定地域向けに限定したコンステレーションを持つ衛星系を「地域衛星系」(Regional Constellation) 衛星を用いて航法を補強するシステムを「衛星型補強系」(Satellite-Based Augmentation) これは、QZSSが日本のGNSSである、とする日本の規定とも整合している(「地域衛星系」に属する)[要出典]。 国土地理院が定める公共測量に係る作業規程の準則においては、従来の「GPS測量」の用語に代えて、2011年4月からは「GNSS測量」の用語を使用するように改訂された。 なお、Global を「全地球」よりも「全球」などと訳すべきとの異論が出ている[要出典]。その理由は、globe/global の本義が「球」であり、その意味で Global Surveyer など火星や月の衛星型測量機の名称にも使用されているからである[要出典]。
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