元祖古代イスラエル12部族
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「イスラエルの失われた10支族」の記事における「元祖古代イスラエル12部族」の解説
イスラエルの12部族(英語版)に参照。 ルベン族 シメオン族 レビ族 ユダ族 ダン族 ナフタリ族 ガド族 アシェル族 イッサカル族 ゼブルン族 ヨセフ族マナセ族 エフライム族 ベニヤミン族 『聖書』の記述では、イスラエル12部族とは、以下の者達を祖とする部族のことである。 父:ヤコブ、母:レア(ラバンの娘)から生まれた6子長兄ルベンの末裔ルベン族 次兄シメオンの末裔シメオン族 三男レビの末裔レビ族 四男ユダの末裔ユダ族 五男イサカルの末裔イサカル族 末弟ゼブルンの末裔ゼブルン族 父:ヤコブ、母:ジルパ(レアの下女)から生まれた2庶子兄ガドの末裔ガド族 弟アセルの末裔アセル族 父:ヤコブ、母:ラケル(レアの妹)から生まれた末子ベニヤミン の末裔ベニヤミン族 父:ヤコブ、母:ビルハ(ラケルの下女)から生まれた2庶子兄ダンの末裔ダン族 弟ナフタリの末裔ナフタリ族 父:ヨセフ(ヤコブとレアの妹ラケルの子)、母:アセテナ(エジプトの祭司ポティ・フェラの娘)から生まれた2子兄マナセの末裔マナセ族 弟エフライムの末裔エフライム族 以上を合計すると13部族となってしまうが、これについては特に対処せず13部族すべてを数え上げる場合 と、切れの良い12に直すため以下の4通りの処理の仕方がある。 レビ族を数えない場合 一番よく見られる方法で、民数記冒頭の人口調査でも「イスラエルの各部族の長12人(=部族数は12)は人口調査をした」とした後に「レビ人は調べられなかった」とあり、「各部族」にレビ族が入っていないと分かる。 ヤハウェに仕える祭司職であるレビ族については領土が無く各地に分散して暮らしていたため、これを数えず他の部族で12とする。 マナセ族とエフライム族をまとめて「ヨセフ族」と数える場合 例として申命記のゲリジム・エバルの両山に祝福と呪いをする際にそれぞれの担当の部族名が列挙されているが、エフライムもマナセも呼ばれずヨセフの名が呼ばれている。 両族はヨシュア記でも「ヨセフの家」とまとめて呼ばれるなど、結びつきが強いものとされた。 なお、後述のヨハネの黙示録ではエフライム族の事をヨセフ族と呼んでいる(マナセ族の名前は別に出てくる)。 シメオン族を数えない場合 申命記最後の各部族へのモーゼの祝福でシメオン族が名前を呼ばれていない。 シメオン族は領土自体はあったがユダ族の中で飛び地状態で、次第にユダ族に吸収され 早いうちに消滅したため、これを数えずにレビを入れて12とした。 ダン族を数えない場合 ヨハネの黙示録に見られるもので、「イスラエルの子らのすべての部族」として列挙される中にダン族の名前がない。 理由ははっきりしないが、現在は偽典とされている『十二族長の遺訓』にダン族は反キリストを生むものとされていたためという説がある。
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