作品 (同人誌)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/05 20:16 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動『作品』(さくひん)は、1930年(昭和5年)から1940年(昭和15年)まで全120冊発行された文芸同人誌[1]。
概要
横光利一、堀辰雄らによる雑誌『文學』と雑誌『1930年』の双方の同人が発展的に融合し新たな同人雑誌『作品』として1930年(昭和5年)5月に創刊された。
過去に同人雑誌『1928』があり、これは年ごとに雑誌『1929』、雑誌『1930』と名称を変化させた。この雑誌群のうち『1929』時点でともに同人であった、布上芳介と小野松二とを中心に1930年(昭和5年)に作品社が発足。同社からの刊行雑誌となった。ほかに小林秀雄、三好達治、井伏鱒二、牧野信一、河上徹太郎、今官一、今日出海、深田久弥、中村正常、梶井基次郎、尾崎士郎、尾崎翠、中里恒子、寺崎浩、榊山潤、嘉村磯多、坂口安吾、上林暁、中山義秀、中谷孝雄、稲垣足穂、石塚友二、大岡昇平、木山捷平、那須辰造、吉村鐵太郎、谷川徹三、岸田國士、宮原晃一郎、久米文夫、井上究一郎、鈴木健郎、桑原武夫、三原達夫、山内義雄、太宰施門らの寄稿を受けることとなった。文学史の上では、新興芸術派に対抗する正統芸術派の雑誌とみなすことができ、横光利一の弟子が多く書いた。
創刊号掲載の堀辰雄「ルウベンスの偽画」の改作版をはじめ、梶井基次郎「交尾」、河上徹太郎「羽左衛門の死と変貌についての対話」、小林秀雄によるランボオ「飾画」の翻訳などを掲載した。
なお、戦後の1979年(昭和54年)に創立された出版社の作品社はこの雑誌から社名をとっている[1]。
出典
参考文献
「作品 (同人誌)」の例文・使い方・用例・文例
- 彼の作品を知っているといってもほんの少しです
- これは並の文学作品ではない
- 彼の作品は彼の死後まで理解されなかった
- 彼の作品はほぼ完成しつつある
- この小説はすばらしい作品だと宣伝されていた
- 作品集,全集
- 彼の作品は我々をうならせた
- 私の作品などあなたのとは比較にはなりません
- 作品は完成間近である
- 芸術作品
- パリの最新モード作品
- 非常に深みのある作品
- 生徒たちの作品が壁に展示されていた
- 川端の初期の作品
- 芸術家はその作品に自然への愛を表現した
- 彼女の一番優れた作品は何ですか
- 彼の作品は国内よりも海外で高く評価されている
- 生徒たちの作品はどれも似たり寄ったりだった
- 彼女の作品はとても写実的だ
- 文学作品
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