低気圧の主な特徴とは? わかりやすく解説

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低気圧の主な特徴

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/01 23:07 UTC 版)

低気圧」の記事における「低気圧の主な特徴」の解説

後述のように、低気圧はその成因などによっていくつかの種類分類されるが、ここではどの低気圧にも共通する特徴挙げる周囲よりも気圧が低い低気圧は、周囲空気や風を引き寄せている。これを気象学では、「低気圧気流収束させる」と表現する一般的に低気圧収束が起こる範囲数百km上であり、時には数千kmにも及ぶ。このような大規模な収束では、気流気圧傾度力に従って等圧線に直角の方向収束しようとするものの、コリオリの力受けてしまうた進路曲がり最終的に気圧傾度力コリオリの力摩擦力釣り合って等圧線斜めに流れる。これにより、低気圧周囲の風は、北半球反時計回り南半球時計回り回転しながら中心へと吹き込む。ただし、接地層やエクマン層より上の自由大気層では摩擦小さいため気流発散収束無視できるのであるクリストフ・ボイス・バロットはこれを直感的に北半球において、風を背にして立つと低気圧中心左手方向にある」と表現している(ボイス・バロットの法則)。 低気圧中心向かって収束した風は、中心低気圧特有の上昇気流受けて上昇していく。低気圧によって高度は異なるが、加熱により上昇した大気次第周囲との温度差小さくなり浮力失って強制的な持ち上げにより上昇した大気山脈気団の高さを超えたころから衝突対象失って滞留するので、上空には高気圧形成されるここからは、逆に周囲向かって空気放出している(発散させている)。地表低気圧上空高気圧位置は、熱帯低気圧などはほぼ同じだが、温帯低気圧では数百kmほどずれて位置する低気圧というシステムを動かす「モーター」は上昇気流であり、それを駆動するエンジン」は発生に伴う潜熱加熱地表から受ける加熱暖気との衝突による加熱地形温度異な気団衝突による大気持ち上げなどである。「エンジン」である加熱強くなる上昇気流強まって低気圧発達し加熱が弱まれば低気圧勢力を落とす。一方、他の要因で「モーター」である上昇気流弱まった場合加熱速度遅くなって浮力低下し上昇気流弱まるように、両者お互いに相関関係にある。 また低気圧では特に、渦と収束の関係も重要である。上昇気流強まって収束が強まると、低気圧取り巻気流の渦が狭まる。すると渦の回転速度が増す(角運動量保存則)。一方回転速度速くなりすぎると遠心力が強まる。このような複数の力が抑制しあって、バランスをとりながら低気圧周り風は吹いている。また熱帯低気圧「目」ができるのは、中心では遠心力気圧傾度力よりも大きくなることで回転を伴う上昇気流維持できないこと原因のひとつと考えられている。

※この「低気圧の主な特徴」の解説は、「低気圧」の解説の一部です。
「低気圧の主な特徴」を含む「低気圧」の記事については、「低気圧」の概要を参照ください。

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