伸子とは? わかりやすく解説

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しんし【伸子/×籡】

読み方:しんし

洗い張り染色のとき、織り幅の狭まるのを防ぎ一定の幅を保たせるように布を延ばすための道具両端に針がついた竹製の細い棒で、これを布の両端にかけ渡して用いる。しいし。


のぶこ【伸子】

読み方:のぶこ

宮本百合子長編小説大正13年1924)から大正15年(1926)にかけて「改造」誌に発表自身アメリカへの留学体験に基づく作品で、日本のフェミニズム文学史観点からも重要な作品とされる


伸子

読み方:シンシ(shinshi)

反物洗った染めたりするとき布をぴんと張らせて縮まないようにするための竹製の串


伸子

作者宮本百合子

収載図書宮本百合子全集 第3巻 小説
出版社新日本出版社
刊行年月2001.2

収載図書大正結婚小説
出版社おうふう
刊行年月2005.9


伸子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/16 14:02 UTC 版)

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伸子張りの様子(1914年)

伸子、または(しんし、英語: temple)は、反物洗張(洗い張り)あるいは染織する際に、布幅を一定に保つ道具である[1][2]。形状は、両端を尖らせた、あるいはを植えた細い竹棒(木棒)である[1][2]。左右両端にぴんと張った布を固定、布を縮ませず、幅を保たせるように支える[1][2]。「しいし」とも呼ぶ[1]。「」は国字和製漢字)である。

機張機張り(はたばり)、絹張(きぬばり)とも呼ぶが、この場合は範囲が広く、「」だけではなく「張り板」(はいりいた)も含む[3][4]。日本ではおもに和服に使用するが、日本だけの道具ではなく、英語からの外来語テンプルとも呼ぶ。

「伸子」()を使用して、竹の弾力で布を伸ばすこと、伸ばして洗張することを伸子張伸子張り籡張、しんしばり)と呼ぶ[5][6]

種類・構造

洗濯用

状にたわんだ細い棒で、両端だけで布と接する。ふつう1当たり300本ほど用いられる。

両端の構造により2種類に分類される。

共爪(ともづめ)
細い竹串の末端をとがらせたもの。竹串の両端の皮の部分を残して削り、小角状の胯(また)を付けて尖らせる。側面にが残っているほうが保存や使用に便利である。
金爪(かなづめ)
竹ひごの両端に、真鍮亜鉛などで作られた針を植え込む。使用前に、両端から2-3センチメートルほど、針の周囲を油焼しておくと針のすべりがよくなる。金爪のほうが多く用いられており、中でも真鍮製が錆びつかなくてよいとされる。

大きさは、曲尺13 (約40センチメートル) くらいの並幅用と、曲尺2尺6寸 (約80センチメートル) くらいの大幅用がある。

布の素材によっても違いがあり、主な種類として木綿張と張がある。木綿張は張力が強い大きく、絹張はやや張力が弱く細い。この両用を兼ねた張もある。また厚地用と薄地用がある。

織物用

木または竹(西洋では金属製もある)でできた棒で、洗濯用より太くて丈夫である。両端には数本ずつの針が植わっている。たわんでいない真っ直ぐのものものあり、布幅全体を重みで緩やかに固定する。

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c d 伸子デジタル大辞泉コトバンク、2012年9月13日閲覧。
  2. ^ a b c 伸子・籡大辞林 第三版、コトバンク、2012年9月13日閲覧。
  3. ^ 機張Yahoo!辞書、2012年9月13日閲覧。
  4. ^ 絹張、Yahoo!辞書、2012年9月13日閲覧。
  5. ^ 伸子張り・伸子張、大辞林 第三版、コトバンク、2012年9月13日閲覧。
  6. ^ 伸子張り百科事典マイペディア、コトバンク、2012年9月13日閲覧。

参考文献

関連項目

外部リンク


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