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現代俳句データベース(俳句)
現代の名俳句について、作者や季語、出典などの情報を記載したデータベースです。 提供 現代俳句協会 URL http://www.gendaihaiku.gr.jp/index. shtml |
現代俳句データベース(俳句) のさくいん
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- あ(アルファベット)
- あ(タイ文字)
- あ(数字)
- あ(記号)
- 雨の夜の少女五人は黒蟻か
- 雨のリズムに葉先で点滅する滴
- 雨激しゴーヤーが疣とがらせる
- 雨はじく傘過ぎゆけり草餅屋
- 雨はよし想ひ出の女みな横顔
- 天渺々笑ひたくなりし花野かな
- 天深くしぐれて哀し約束は
- 雨二タ夜木の芽膨らむ声あらむ
- 雨ふらし空海いつか眠りこけ
- 雨降って漆の闇の春夜かな
- あめふらし愛づるに突如融解す
- 雨降りみふらずみお手玉す
- 雨ふるふるふるさとははだしであるく
- 雨降れば雨の中なる捨案山子
- 雨降れば靴音がする昭和かな
- 雨降れよと言うに日が照る伯恋し
- 天へ向く千枚通し鳥渡る
- 雨欲しき国に日は入り蚊食鳥
- 天までは昇れぬ齢豆の花
- 天まではまだまだ遙かつくしんぼ
- 天冥く傷兵草を見ず歩く
- 天も地も炎に燒かれた記憶もち
- 天も地もおぼろにつるみいる上海
- 天も地もほどよく熟れし大朱欒
- 天や地や絶交もせず赤とんぼ
- 天山の裾ひろやかや刈田晴
- 天山のこと聞かせてよ渡り鳥
- 天山の夕空も見ず鷹老いぬ
- 天よりもかがやくものは蝶の翅
- 天よりも夕映敏く深雪の面
- アメリカの銀貨はじめて氷菓買ふ
- 雨を突く山の蜻蛉の荒びかな
- あめんぼう宇宙ぽろんとさざなみす
- あめんぼう水の窪んでをりにけり
- あめんぼと雨とあめんぼと雨と
- あめんぼに是非来てほしい洗面器
- あめんぼの瞬発力や五月来る
- あめんぼの水漬かざる腹終戦日
- あめんぼの明晰な脚雲に置く
- 母在りし夕べ偲べり冬至粥
- 母在りてこその故郷赤とんぼ
- 母在りて春の埃のやうにゐる
- 母在りてわがことのように林檎むく
- 母あるく何れの墓碑も母の視野
- 母逝きてへこみしままの紙風船
- 母逝きて木槿の底の紅のいろ
- 母逝きて夜の石橋すべて石
- 母逝くや竈の匂ひしたやうな
- 母逝けば集わぬ家族さくらんぼ
- 母いまは睡りて花の十姉妹
- 母うたた寝水仙ことごとく咲いて
- 母生れし家を自在やつばくらめ
- 母老いてうすばかげろふさえ怖る
- 母老いて八十八夜静かなる
- 母老いて三日月遊ぶ家の中
- 吾も落葉半生共の巨木伐る
- 母折り折りおとぎの国へ豆の花
- 母在せば百歳颶風来ては去り
- 母在せり青蚊帳といふ低き空
- 母刈ればまた新しき毒空木
- 母が父を語りしときの遠花火
- 母が座すむしろ一枚麦の秋
- 母が座っているから春の家である
- 母がだんだん濃くなって来る雪催
- 母が哭くわが三歳の雪の景
- 母が降るこの紺碧を嫁ぎゆく
- 母がもうどんどん枯野に入りこむ
- 母が路上に薄れゆくみやまおだまき
- 母がゐて蜩山は紗をながす
- 母がゐる短夜のミトコンドリア
- 母ぎらつく水際を鹿の胸濡れ
- 母ぐるみ胎児多しや擬砲音
- 母こひし夕山桜峰の松
- 母細眼薄明界の野に遊び
- 母死後のピアノに匿す秋螢
- 母死ぬと誰かれとなく飴の匂い
- 母死ねば今着給へる冬着欲し
- 母昇天 掌ざわりが まさぐる 雲一ひら
- 母死んで母をもらいぬ菊膾
- 母情濃し泡一つだく水中花
- 母捨てるならば鬼灯市ぞよき
- 母ずうっと春の山見て老いてゐし
- 母起ちてともす灯ちさし冬の雁
- 母たちは朝顔色にほほえみぬ
- 母達者土橋のさきの帰り花
- 母というやわらかな着地鶴来る
- 母といて銭使わずに芹なずな
- 母といふ祖母といふ幸雪ぬくし
- 母遠く預ければ来ず寒雀
- 母と来て炎天の墓ひた濡らす
- 母と来て何もうつさぬ潦
- 母ときてふるさとに吊る秋の蚊
- 母と寝る一夜豊かに虫の声
- 母とふたり南瓜植えよう遷都しよう
- 母遠し映画の中に雪がふる
- 母とわが髪からみあう秋の櫛
- 母とわれいたみわけして葛咲きぬ
- 母に会うための線香花火かな
- 母に腕組み子よ兎のように跳ねる
- 母に酒父に牡丹餅苧穀焚く
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