伝説の起源と流布とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 伝説の起源と流布の意味・解説 

伝説の起源と流布

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/19 15:02 UTC 版)

暗殺教団」の記事における「伝説の起源と流布」の解説

アサシン教団伝説の起源シリアにおけるニザール派活動なかんずく指導的ダーイーであったラシード・ウッディーン・スィナーンとそのフィダーイーたちの活動にある。フィダーイーとは「自己犠牲厭わぬ者」という意味で、スィナーンはラウダン渡された鎌を受け取りシリア・ニザール派の勢力拡大のために彼らを育成し積極的に活用した勇猛果敢で、時に暗殺という手段用いたことから、十字軍に非常に恐れられた。この話は十字軍旅行者によってヨーロッパもたらされさまざまなラテン語ギリシア語ヘブル語などの文献において伝説化された。当然ヨーロッパでシーア派分派学に相当する知識はなく彼らをニザール派とは同定できず、呼称として用いられたのがスンナ派などによる蔑称「Ḥīšī」(ヨーロッパ側では「Assassini」、「Assissini」、「Heyssisini」など)であった12世紀プロヴァンス詩では、「assassin」の自己犠牲精神を自らの女性対するそれと比較するものがあり、当初自己犠牲集団という意味合い持っていた。しかしながら、たびたび話が伝わるにつれ、「Ḥīšī」の意味シリア神秘主義的暗殺教団という意味に転化されていったこの段階で、地中海世界伝えられるハワーリジュ派カルマト派にかかわる伝説諸々神秘主義教団伝承、さらにヨーロッパ土着の伝承など混淆されるようになるハワーリジュ派との混淆では「暗殺教団」の起源8世紀初期に遡らせるようなものがそれにあたる)。14世紀後半にはダンテ『神曲』地獄第19歌で「奸智にたけた人殺しlo perfido assassin)」として殺人の意味として用いられている。

※この「伝説の起源と流布」の解説は、「暗殺教団」の解説の一部です。
「伝説の起源と流布」を含む「暗殺教団」の記事については、「暗殺教団」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「伝説の起源と流布」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「伝説の起源と流布」の関連用語

伝説の起源と流布のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



伝説の起源と流布のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの暗殺教団 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS