伝統工法とアニメの結合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/18 02:29 UTC 版)
「サツキとメイの家」の記事における「伝統工法とアニメの結合」の解説
この家は、アトラクションをメインとしたパビリオンではなく、伝統的な木造住宅の技法にのっとった家として建てられている。このため、風呂なども沸かして使うことができる。アニメの再現という側面からは、宮崎駿の長男・吾朗が全体の監修に関わった。 昭和10年頃に造られた、築約25年の家と想定。 1階・28.5坪、2階(屋根裏)・4.3坪。 和室×3、洋間×1、屋根裏×1、台所、風呂、便所付。 木材は、柿渋や炭煤などで塗り、年月を経た状態を表現している。 瓦はひとつひとつ手焼き。あえて色ムラを強調したりざらつきを持たせて、年月を経た状態を表現している。一般的には家紋などが入る鬼瓦部分には「となりのトトロ」から取られた「と」という一文字が入っている。 台所と屋外の2箇所にポンプ(東邦工業製)があるが、台所のものは比較的状態がよく、屋外のものは錆付いた外観となっている。 洋間外のパーゴラは、根元が削り込まれ、映画での「腐った」風の仕上げとなっている。 洋間2階の腰壁には、ススワタリが出てきそうな隙間がある。 窓ガラスは、現代の技術では綺麗に仕上がりすぎてしまうため、解体される古民家などからかき集め、わざわざ見通しにムラのあるガラスを使っている。 風呂釜は、現在でも製造している業者を探し調達した。小さいほう(上がり湯用)は新たに鋳造した。 風呂や台所のタイルのうち大きいもの(約10.8cm四方)は一枚一枚を手焼き。小さいもの(約2.4cm四方)はINAX特注品。
※この「伝統工法とアニメの結合」の解説は、「サツキとメイの家」の解説の一部です。
「伝統工法とアニメの結合」を含む「サツキとメイの家」の記事については、「サツキとメイの家」の概要を参照ください。
- 伝統工法とアニメの結合のページへのリンク