伊斯許理度賣命とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > 伊斯許理度賣命の意味・解説 

いしこりどめ‐の‐みこと【石凝姥命/伊斯許理度売命】


イシコリドメ

(伊斯許理度賣命 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/15 08:43 UTC 版)

伊斯許理度売命

神祇 天津神
全名 伊斯許理度売命
別名 石凝姥命、石凝戸辺
神格 鏡作
天糠戸
神社 鏡作坐天照御魂神社鏡作伊多神社
関連氏族 鏡作部遠祖[1]、鏡作上祖[2]、作鏡遠祖[3]、鏡作祖[4]、作鏡連等之祖[5]
テンプレートを表示

伊斯許理度売命 いしこりどめのみこと日本神話に登場する女神 作鏡連 かがみづくりのむらじらの祖神、 天糠戸 あめのぬかどの子とされている。『古事記』では伊斯許理度売命、『日本書紀』では石凝姥命または 石凝戸辺 いしこりとべと表記されている。

神話での記述

岩戸隠れの際に八咫鏡を作った。ちなみに日前神宮・國懸神宮和歌山市)には八咫鏡に先立って鋳造された鏡である 日像鏡 ひがたのかがみ 日矛鏡 ひぼこのかがみがある。日像鏡は日前神宮の神体、日矛鏡は國懸神宮の神体となっている。

天孫降臨に際して 天児屋 あめのこやね 太玉 ふとだま 天宇受売 あめのうずめ 玉祖 たまのおや伊斯許理度売命 五伴緒神 いつとものおのかみ 邇邇芸 ににぎに随伴している。

『日本書紀』などには天糠戸命の子とある。天糠戸命の出自は記紀などには記されていないが、『大倭神社註進状』の裏書の「鏡作神社三座条」によれば大山祇命の子とされる[6]佐伯有清は、天糠戸命の父神を神産巣日命と推定している[6]

解説

神名の名義について、「コリ」を凝固、「ド」を呪的な行為につける接尾語、「メ」を女性と解して、「石を切って鋳型を作り溶鉄を流し固まらせて鏡を鋳造する老女」の意と見る説がある[7]

鋳物の神・金属加工の神として信仰されている。鞴神社(大阪府大阪市天王寺区)、中山神社(岡山県津山市)、鏡作坐天照御魂神社(奈良県磯城郡)、岩山神社(岡山県新見市)などに祀られる。

脚注

  1. ^ 『日本書紀』 巻第一 神代上第七段 一書第三
  2. ^ 『日本書紀』 巻第二 神代下第九段 一書第一
  3. ^ 『古語拾遺』 神代段
  4. ^ 『先代旧事本紀』 巻第二 神祇本紀
  5. ^ 『古事記』 上巻
  6. ^ a b 佐伯有清「「家牒」についての一考察」『北海道大学人文科学論集』第19巻、北海道大学教養部人文科学論集編集委員会、1983年3月、1-14頁、hdl:2115/34366ISSN 03856038NAID 120000947089 
  7. ^ 西宮一民「付録 神名の釈義」『新潮日本古典集成 古事記』新潮社、2014年、366頁。

関連項目


伊斯許理度賣命(イシコリドメノミコト)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/15 17:26 UTC 版)

みなぎ得一作品の登場人物」の記事における「伊斯許理度賣命(イシコリドメノミコト)」の解説

波打った髪を結った大柄な女性

※この「伊斯許理度賣命(イシコリドメノミコト)」の解説は、「みなぎ得一作品の登場人物」の解説の一部です。
「伊斯許理度賣命(イシコリドメノミコト)」を含む「みなぎ得一作品の登場人物」の記事については、「みなぎ得一作品の登場人物」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「伊斯許理度賣命」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「伊斯許理度賣命」の関連用語

伊斯許理度賣命のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



伊斯許理度賣命のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのイシコリドメ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのみなぎ得一作品の登場人物 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS