他のブドウ品種との関係
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「バルベーラ」の記事における「他のブドウ品種との関係」の解説
ヴェネト州コネリアーノにあるブドウ栽培試験所のブドウ樹育種家ジョヴァンニ・ダルマッソは、バルベーラを親種の片方にしてさまざまな交配種を開発した。ダルマッソは、 (当初ネッビオーロと考えられていたがのちにフランスに古くからあるワイン用ブドウ品種シャチュー(英語版) (Chatus) と判明した) ネッビオーロ・ディ・ドロネーロ (Nebbiolo di Dronero) とバルベーラを掛け合わせ、アルバロッサ (Albarossa) 、コルナレア (Cornarea) 、ネッビエラ (Nebbiera) 、サン・ミケーレ (San Michele) 、ソペルガ (Soperga) などの品種を生み出した。 バルベーラが親種となっているブドウ品種としては、エルヴィ (Ervi) (クロアティーナとの交配種) 、インクローチョ・テルツィ 1 (Incrocio Terzi 1) (カベルネ・フランとの交配種) 、ニグラ (Nigra) (メルローとの交配種) 、プロデスト (Prodest) (同じくメルローとの交配種) などもある。 名前は似ているが、バルベーラはカンパーニャ州のワイン用ブドウ品種バルベーラ・デル・サンニオ(英語版) (Barbera del Sannio) ともサルデーニャ州のワイン用葡萄品種バルベーラ・サルダ(英語版) (Barbera Sarda) とも遺伝子上の類縁関係にはない。またDNA型鑑定の結果、ピエモンテ州のブドウ品種バルベーラ・ビアンカ(英語版) (Barbera bianca) も、バルベーラの色素変異体ではなくまったく別の品種であることが判明している。ユリウス・クーン研究所のブドウ国際品種目録 (VIVC) はバルベーラ・デル・サンニオを独立した品種として登録している一方、2019年時点でイタリア政府の農業省は別個の品種として認定しておらず、一部のD.O.C.やI.G.T.の規定では「バルベーラ」として扱い続けている (サンニオ DOCなど) 。 シチリアで栽培されている黒ブドウ品種のペッリコーネ (Perricone) (またはピニャテッロ (Pignatello) ) は、バルベーラではないかと推測されていたことがあるが、現在では国内外においても別品種として登録されている。 近年の研究においてバルベーラがフランスおよびスペインのブドウ品種であるムールヴェードルと類縁関係にある可能性が指摘されたが、DNA型のデータはこの仮説を否定している。
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他のブドウ品種との関係
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「シュナン・ブラン」の記事における「他のブドウ品種との関係」の解説
1999年に行われたDNA解析により、シュナン・ブランはジュラ地方で栽培されているサヴァニャンと親子関係にあることが分かった。さらなる解析で、トロソーやソーヴィニヨン・ブランの兄弟であることが分かり、これらはサヴァニャンの子孫にあたると考えられているため、シュナン・ブランもサヴァニャンを親に持つことが強く示唆されている。 この品種とGouais blancと呼ばれるHunnic grapeの交配によってバルザック・ブラン、コロンバール、ムスリエ・サン・フランソワといった品種が生まれたこともDNA解析によって判明している。南アフリカでは、イタリア系品種であるトレッビアーノと交配させることで、ウェルドラやチェネルといった品種が生み出された。 長年にわたり、シュナン・ブランは遺伝的に遠い品種とも混同されることが起きていた。ポルトガル領のマデイラ島やアゾレス諸島で栽培されるベルデホや、スペインで栽培されるアルビージョといった品種は、オーストラリアでシュナン・ブランだと思われていたことがある。
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