今日のフリンジ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/24 07:00 UTC 版)
「エディンバラ・フェスティバル・フリンジ」の記事における「今日のフリンジ」の解説
フリンジは、過去60年以上の間に劇的な成長を遂げてきた。公式ウェブサイトの統計によれば、2006年には261の会場で1,867の演目が28,014回上演され、記録上最大のフェスティバルとなった。同年チケットの売り上げは150万枚で、100万枚を超えたのはこれで4度目になる。2007年は250の会場、2,050の演目、31,000回の公演、さらに2008年は247の会場、2,088の演目、31,320公演と、記録を延ばし続けている。 この2,000を超える演し物の中では、依然として演劇が最大のジャンルであり、それを僅差でコメディーが追っていて、早晩、コメディーが演劇を追い抜くと予想される。その他のジャンルとして、ダンスおよび肉体表現芸術(physical theatre)、音楽、子どものためのショーなどが演じられる。 このような膨大なプログラムの中から観たいものを選ぶ手がかりとして、ひとつはフリンジ・サンデーという催しがあり、フリンジ最初の日曜日、エディンバラ市内の大きな公園メドウズ(Meadows)で多くの劇団が無料で公演の全部あるいは一部を演じるのをのぞく機会がある。また、フェスティバル期間中いつでも、ハイ・ストリートのセント・ジャイルズ大聖堂や、フリンジ事務局の周辺で、劇団が聴衆を引きつけようとチラシを配布したりパフォーマンスを行ったりしている。 フリンジの不可避的な肥大化については、フリンジの伝統の中で育てられてきた人々はコメディーの増加と全体的な質の低下に懸念を示している。一方、主として大会場側は、他の都市、たとえばマンチェスターのような都市で開催されるこの種のフェスティバルとの競争に勝ち抜くためには、フリンジがさらに大きくなる必要があると主張、増大する公演者と観光客の双方を受け入れるためにエディンバラのインフラの整備が急務だとしている。
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