人称語彙とは? わかりやすく解説

人称語彙

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 05:59 UTC 版)

日本語」の記事における「人称語彙」の解説

日本語人称はあまり固定化ていない現代語標準語範疇としては、一人称は「わたくし・わたし・あたし・ぼく・おれ・うち・自分・我々」など、二人称は「あなた・あんた・おまえ・おめえ・てめえ・きみ」などが用いられる方言近代語古語まで含めるとこの限りではなく文献上では他にも「あたくし・あたい・わし・わい・わて・我が輩おれ様・おいら・われ・わー・わん・朕・わっし・こちとら・てまえ・小生それがし拙者・おら」などの一人称、「おまえさん・てめえ・貴様・おのれ・われ・お宅・なんじ・おぬし・その方貴君貴兄貴下足下貴公貴女貴殿・貴方(きほう)」などの二人称が見つかる。 上の事実は、現代英語一人称二人称代名詞がほぼ "I" と "you" のみであり、フランス語一人称代名詞が "je"、二人称代名詞が "tu" "vous" のみ、またドイツ語一人称代名詞が"ich"、二人称代名詞が"du" "Sie" "ihr"のみであることと比較すれば特徴的ということができる。もっとも、日本語においても、本来の人称代名詞は、一人称に「ワ(レ)」「ア(レ)」、二人称に「ナ(レ)」があるのみである(但し『ナ』はもと一人称とも見られ後述のこととも関係があるが)。今日一・二人称同様に用いられる語は、その大部分一般名詞からの転用である。一人称を示す「ぼく」三人称を示す「彼女」などを、「ぼく、何歳?」「彼女、どこ行くの?」のように二人称転用することが可能であるのも、日本語の人称語彙が一般名詞的であることの現れである。 なお、敬意表現観点から、目上に対して二人称代名詞使用避けられる傾向がある。たとえば、「あなたは何時に出かけますか」とは言わず、「何時いらっしゃいますか」のように言うことが普通である。 「親族語彙の体系」の節も参照

※この「人称語彙」の解説は、「日本語」の解説の一部です。
「人称語彙」を含む「日本語」の記事については、「日本語」の概要を参照ください。

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