人気商品化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/27 09:43 UTC 版)
発売直後の売れ行きは、冷や酒、コップ酒は品が悪いというマイナスイメージもありヒットと呼べるほどではなかった。しかし、1966年(昭和41年)に鉄道弘済会からの要請で新宿駅と上野駅の駅売店で販売されたのに続いて、1967年(昭和42年)に酒類業界で初めて自動販売機を設置するなどの販売努力もあり、固定観念にとらわれずライフスタイルの変化に対応する新しいパッケージングのワンカップは、既成のマイナスイメージを克服して徐々に消費者に浸透し、売り上げは次第に伸びていった。 1971年(昭和46年)にはワンカップの好調を見た他の清酒業者が続々とカップ酒を発売した。大関は、1973年にはラベルの裏側に日本の風景などの写真をカラー印刷した「ワンカップフォト」が入った商品を発売し、テレビCMには当時若者に人気が高かった田宮二郎、萩原健一などのタレントを登場させた。1990年代は田村正和と中島みゆきが共演したCMも話題になった。この他、田村は小沢健二、かとうれいことそれぞれCMで共演した。 ワンカップは売り上げを伸ばして1979年(昭和54年)に年間1億本の売り上げを達成し、後発カップ酒商品の追随を許さない圧倒的なトップシェアの地位を築いた。同年に日本醸造協会は酒類の振興への貢献に贈られる石川弥八郎賞をワンカップに授与している。
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