二渡新田用水とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 建物・施設 > 路線 > 運河 > 日本の疎水 > 二渡新田用水の意味・解説 

二渡新田用水

二渡新田用水
二渡公民付近
二渡新田用水 疏水概要

疏水所在
鹿児島県薩摩郡さつま町

所在地域の概要
さつま町は、北東から南西にかけて南九州一の大河である川内川貫流しその流域農地市街地平野形成され平野部周辺は緑豊かな山林自然環境囲まれています。
この恵まれた自然環境背景山間部豊富な森林資源川内川大河もたらす肥沃な耕地生かした農林業観光、レクリエ−ション資源歴史・文化遺産活かしたまちである。

疏水概要・特徴
二渡新田二渡地区・須地区)の開発藩政時代享保14年1729)から同16年までの3ヶ年にわたる大工であった伝えられている。  
県史によれば新田開発治水等は大小様々な規模のものが行われており、特に万治年間(1658〜1661)、享保年間(1716〜1736)、天保以後1830〜)以後盛んに行われていたようである。  
なかでも国分新田の開さく(寛文元年(1661)〜)は、島津光久の命によれば藩の家老であった宮之城島4代久通がこれを担当している。このほか久通高山用水工事小根占川の用水工事などを手がけている。  
二渡新田は、紫尾山水系泊野川二渡井手山(川の打ち出しより約800m上流)で山之内井堰というところから取り入れている。  その溝幅は2.1m、川内川右岸沿いに二渡地区経て大山口川注いで、再び西ノ井手となって経て上東郷村南瀬まで続いていた(現在は須まで)。距離にして約6kmその間隧道10所以延べ1.8kmあり、途中明かり窓開けここから掘削した岩くずを取り出したと言い伝えられている。  
大変な難工事であり、なかなか作業人が集まらず、後には日暮普請場小屋をたて、掘り出した岩くず1升に米1升を支払ったという。  
この難工事の末、灌漑水田約60町歩がうるおったとされている。  
また、この泊野川からの用水泊野市野新田、母ヶ野新田、栗山新田一ツ木新田等へも利用されている。  
二渡新田用水路の改修は、近年では大正15年昭和9年太平洋戦争中行われている。二渡地区と須から各4名の8名が水守(溝係)として管理し公民館において毎年2月6月頃溝さらへが行われている。





固有名詞の分類

このページでは「全国疏水名鑑」から二渡新田用水を検索した結果を表示しています。
Weblioに収録されているすべての辞書から二渡新田用水を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
 全ての辞書から二渡新田用水を検索

英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

二渡新田用水のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



二渡新田用水のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
疏水名鑑疏水名鑑
Copy Light(c) : The Ministry of Agriculture Forestry and Fisheries of Japan

©2024 GRAS Group, Inc.RSS