二井山駅とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 二井山駅の意味・解説 

二井山駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/16 09:50 UTC 版)

二井山駅
にいやま
NIIYAMA
八沢木 (3.1 km)
(6.6 km) 浮蓋
所在地 秋田県平鹿郡雄物川町二井山
(現・横手市雄物川町二井山)
所属事業者 羽後交通
所属路線 横荘線
キロ程 26.1 km(横手起点)
駅構造 地上駅
ホーム 1面2線
開業年月日 1928年昭和3年)11月1日
廃止年月日 1966年(昭和41年)6月15日
備考 横荘線部分廃線に伴い廃駅
テンプレートを表示

二井山駅(にいやまえき)は、秋田県平鹿郡雄物川町二井山(開業時は旧・平鹿郡沼館町二井山、現・横手市雄物川町二井山)にあった羽後交通横荘線(旧・横荘鉄道)の廃駅)である。横荘線の部分廃線に伴い1966年昭和41年)6月15日に廃駅となった。

歴史

駅構造

廃止時点で、島式ホーム1面2線を有する地上駅で、当駅 - 老方駅間部分廃線前までは列車交換可能な交換駅であった[9]。そのほか側線として、西側(駅舎側)本線横手方から西に分岐し駅舎北側に至る行き止りの側線を1線有していた[6]

職員配置駅となっていた[4]。駅舎は構内の西側に位置し、ホーム南側とを結ぶ構内踏切で連絡した[6]

列車交換の通票は羽後大森駅 - 当駅間は「□」であった[6]

駅周辺

駅跡

二井山駅跡標柱(2020年5月)

2001年平成13年)7月には、駅跡の道路の脇に、雄物川町(当時)により「横荘線 二井山駅跡」と記載され、沿革も記された白い記念碑が建立された[3][5]2007年(平成19年)5月時点でも同様であった[3][5]。また、駅名を引き継いだ羽後交通のバス停が附近にあった[3][5]

また、当駅跡附近から老方の集落入口附近までの線路跡は県道として再利用され、1996年(平成8年)時点では築堤切通しがほぼ当時の姿を保っていた[10]1999年(平成11年)時点でも同様であった[11]。この県道は2007年(平成19年)5月時点では秋田県道48号横手東由利線であった[3][5]。道床をそのまま舗装したような道路であった[3][5]。また、2007年(平成19年)5月時点では県道に転用されなかった部分が雑草の生い茂った切通しや未舗装の小道として残存していた[3][5]2010年(平成22年)時点でも同様であった[12]

なお、当駅 - 老方駅間には5か所のトンネルがあり、1996年(平成8年)時点では崩落の危険のある最も当駅に近い「二井山トンネル」(全長1,901 m)は通行禁止となっていたが、坑口が木々に覆われた形で残存していた[10]。1999年(平成11年)時点[11]、2010年(平成22年)10月時点でも同様であった[13]。「二井山トンネル」は2003年(平成13年)春に老方側坑口から2 m地点付近で崩壊し閉塞している[14]

隣の駅

羽後交通
横荘線
八沢木駅 - 二井山駅 - 浮蓋駅

脚注

  1. ^ a b c d e 書籍『日本鉄道旅行地図帳 全線全駅全廃線 2 東北』(監修:今尾恵介新潮社2008年6月発行)43ページより。
  2. ^ a b c d e 書籍『新 鉄道廃線跡を歩く1 北海道・北東北編』(JTBパブリッシング2010年4月発行)222ページより。
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 書籍『新 消えた轍 3 東北』(著:寺田裕一、ネコ・パブリッシング2010年8月発行)25-28,30-31ページより。
  4. ^ a b c 書籍『私鉄の廃線跡を歩くI 北海道・東北編』(著:寺田裕一、JTBパブリッシング、2007年9月発行)165ページより。
  5. ^ a b c d e f g h i j 書籍『私鉄の廃線跡を歩くI 北海道・東北編』(著:寺田裕一、JTBパブリッシング、2007年9月発行)82-85ページより。
  6. ^ a b c d 書籍『RM LIBRARY 61 羽後交通横荘線』(著:若林宣、ネコ・パブリッシング2004年9月発行)6,11,25ページより。
  7. ^ a b 書籍『RM LIBRARY 61 羽後交通横荘線』(著:若林宣、ネコ・パブリッシング2004年9月発行)16-17ページより。
  8. ^ 書籍『RM LIBRARY 61 羽後交通横荘線』(著:若林宣、ネコ・パブリッシング2004年9月発行)19-20ページより。
  9. ^ 書籍『RM LIBRARY 61 羽後交通横荘線』(著:若林宣、ネコ・パブリッシング2004年9月発行)6,11ページより。
  10. ^ a b 書籍『鉄道廃線跡を歩くII』(JTBパブリッシング、1996年9月発行)34-35ページより。
  11. ^ a b 書籍『とうほく廃線紀行』(無明舎出版1999年12月発行)61ページより。
  12. ^ 書籍『新 鉄道廃線跡を歩く1 北海道・北東北編』(JTBパブリッシング、2010年4月発行)202-203ページより。
  13. ^ 書籍『新 鉄道廃線跡を歩く1 北海道・北東北編』(JTBパブリッシング2010年4月発行)203ページより。
  14. ^ 二井山隧道

関連項目




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「二井山駅」の関連用語

二井山駅のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



二井山駅のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの二井山駅 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS