沼館駅とは? わかりやすく解説

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沼館駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/26 03:57 UTC 版)

沼館駅
ぬまだて
NUMADATE
羽後里見 (2.4 km)
(1.7 km) 船沼
所在地 秋田県平鹿郡雄物川町沼館
(現・横手市雄物川町沼館
所属事業者 羽後交通
所属路線 横荘線
キロ程 15.3 km(横手起点)
駅構造 地上駅
ホーム 1面2線
開業年月日 1918年大正7年)8月18日
廃止年月日 1971年昭和46年)7月20日
備考 横荘線廃線に伴い廃駅
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沼館駅(ぬまだてえき)は、秋田県平鹿郡雄物川町沼館(開業時は旧・平鹿郡沼館町沼館、現・横手市雄物川町沼館)にあった羽後交通横荘線(旧・横荘鉄道)の廃駅)である。横荘線の廃線に伴い1971年昭和46年)7月20日に廃駅となった。

尚、駅名表記は「沼館」と「沼舘」が混在しているが、本項は羽後交通横荘線の研究書『RM LIBRARY 61 羽後交通横荘線』(著:若林宣、ネコ・パブリッシング、2004年9月発行)にて採用されている「沼館」にて記載する。

歴史

駅構造

廃止時点で、島式ホーム1面2線を有する地上駅で、当駅 - 舘合駅間部分廃線前までは列車交換可能な交換駅であった[7]。駅舎側(西側)が下り線(老方方面)、外側(東側)が上り線(横手方面)となっていた[7]。そのほか側線として、下り線から西に分岐し駅舎との間を通過する機回し線を1線と、機回し線横手方から西に分岐し駅舎南側に至る行き止りの側線を1線有していた[7]。浅舞駅とほぼ同じ配線となっていた[7]

職員配置駅となっていた[4]。駅舎は構内の西側に位置し、ホーム北側の階段とを結ぶ構内踏切で連絡した[7][8]。ホームは待合所を有した[7]。待合所の隣、出入口側のホーム上に腕木式信号機が設置されていた[7]

列車交換の通標は浅舞駅 - 当駅間は「□」、当駅 - 羽後大森駅間は「△」であった[7]

駅名は、駅舎出入口上部に掲示されていた駅銘板には「沼駅」と表記されていたが[8]、羽後交通の資料には「沼」「沼」の双方が使用されていた[7]

駅周辺

旧・雄物川町(さらに以前は沼館町)の中心駅であった[7]

駅跡

1999年(平成11年)時点では、開通記念に植えられたの大木が残っていた[10]。また火の見櫓が建築されていた[10]2002年(平成14年)3月には、駅跡の道路の一角に、雄物川町(当時)により「横荘線 沼駅跡」と記載され、沿革も記された白い記念碑が建立された[3][5]2007年(平成19年)5月時点[3][5]2010年(平成22年)10月時点でも記念碑は同様であった[12]

また、1996年(平成8年)時点では、浅舞駅跡附近から当駅跡附近までの線路跡は農免道路[8]及び県道13号線となっていた。2007年(平成19年)5月時点[3][5]、2010年(平成22年)時点でも同様であった[12]。往時を偲ぶことは出来ない状況であった[3]

隣の駅

羽後交通
横荘線
羽後里見駅 - 沼館駅 - 船沼駅

脚注

  1. ^ a b c d e f 書籍『日本鉄道旅行地図帳 全線全駅全廃線 2 東北』(監修:今尾恵介新潮社2008年6月発行)43ページより。
  2. ^ a b c d e f 書籍『新 鉄道廃線跡を歩く1 北海道・北東北編』(JTBパブリッシング2010年4月発行)222ページより。
  3. ^ a b c d e f g h i j k 書籍『新 消えた轍 3 東北』(著:寺田裕一、ネコ・パブリッシング2010年8月発行)25-28,30-31ページより。
  4. ^ a b c 書籍『私鉄の廃線跡を歩くI 北海道・東北編』(著:寺田裕一、JTBパブリッシング、2007年9月発行)165ページより。
  5. ^ a b c d e f g h 書籍『私鉄の廃線跡を歩くI 北海道・東北編』(著:寺田裕一、JTBパブリッシング、2007年9月発行)82-85ページより。
  6. ^ a b 書籍『RM LIBRARY 61 羽後交通横荘線』(著:若林宣、ネコ・パブリッシング2004年9月発行)16-17ページより。
  7. ^ a b c d e f g h i j k 書籍『RM LIBRARY 61 羽後交通横荘線』(著:若林宣、ネコ・パブリッシング2004年9月発行)6,10-11,19,25,30-31ページより。
  8. ^ a b c 書籍『鉄道廃線跡を歩くII』(JTBパブリッシング1996年9月発行)35ページより。
  9. ^ 市報よこて No.223”. 横手市 (2015年1月15日). 2023年11月26日閲覧。
  10. ^ a b c 書籍『とうほく廃線紀行』(無明舎出版1999年12月発行)60ページより。
  11. ^ a b 沼柵跡(推定地)(雄物川)”. 観光・文化 > 名所・旧跡. 横手市. 2023年7月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月16日閲覧。
  12. ^ a b 書籍『新 鉄道廃線跡を歩く1 北海道・北東北編』(JTBパブリッシング2010年4月発行)203ページより。

関連項目




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