事件発生の衝撃
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/29 03:08 UTC 版)
「ミディ=ピレネー連続銃撃事件」の記事における「事件発生の衝撃」の解説
1週間のうちに3度も銃撃事件が起き、しかも犯人が捕まっておらず新たな銃撃事件が発生する可能性があったことから、サルコジ大統領は19日、トゥールーズを含めたミディ=ピレネー地域圏のテロ警戒レベルを最高度の「深紅」に引き上げた。また反ユダヤ的な動機による犯行であるとし、徹底的な捜査を行うと宣言。翌20日にはパリのユダヤ人地区付近にある学校を訪問し、国全体に関する深刻な事件であるとした。 クロード・ゲアン(英語版)内務大臣は19日にフランス国内にある全てのユダヤ系学校の周辺警備を強化するよう命じた。20日には犯人が自らの首に小型カメラをつけて犯行を撮影していたことを明らかにし、犯人は非常に冷酷な人物であるとした。また報道機関に対して、3つの事件には類似点があるとも語っている。 一連の銃撃事件はテロ事件として捜査が行われた。いずれの事件も使われた銃はすべて同じものであり、頭部に向け至近距離から発砲されていた。4日間隔で事件が発生した点も注目された。犯人が撮影していたというビデオカメラの映像がインターネットにアップロードされていないかという点まで含めて捜査が行われた。一時はネオナチ運動家に捜査の手が及んでいるとも報じられた。 19日のユダヤ系学校に対する銃撃を受け、在仏ユダヤ人団体が、反ユダヤ的、人種差別的発言が不安定な環境を作ったと批判した。またフランス国外にも衝撃を与え、140万人以上のユダヤ人が住むアメリカ合衆国ニューヨークではユダヤ教関連施設など40ヶ所以上の警備を強化し、模倣犯に備えることとなった。ネオナチによる外国人襲撃事件の絶えないドイツにも衝撃を与えた。イスラエル当局は背筋の凍る事件と批判、徹底的な真相究明を求めた。
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