九五式軽戦車のプロップ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 19:52 UTC 版)
「九五式軽戦車」の記事における「九五式軽戦車のプロップ」の解説
2010年のアメリカのTVドラマ「ザ・パシフィック」において使用された九五式軽戦車の撮影用プロップ(走行可能な実物大模型)を、オーストラリアの戦車コレクターから、2012年に自動車整備・板金・修理・販売会社「(株)カマド」が330万円で購入して、模型会社「ファインモールド」の監修の下、3ヶ月かけて、考証に基づいてできる限り精密正確なディテールアップと車外装備品の取り付けと再塗装(迷彩)を施した上、日本各地のイベントで公開している。 このプロップは撮影のロケ地であるオーストラリアで製造された3台の内の1台で(残りの2台は現在、オーストラリア国内の私設博物館とシンガポール陸軍博物館に収蔵されている)、キャンベラのオーストラリア戦争記念館でレストア中の実車を採寸の上、車体と砲塔は角型パイプフレーム構造に2mm厚の鉄板を貼り付けて製造されている。リベットはただの装飾である。起動輪・誘導輪・転輪は2cm厚の鉄板の切り出しを溶接。サスペンションは実車の構造に基づき可動。履帯は実物を型取りして鋳造複製。フォード社製V型8気筒5,000ccガソリンエンジンと3速ATミッションを搭載。重量は約3トン。最高速度30km/h。
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