乗客間のトラブル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 07:31 UTC 版)
「リクライニングシート」の記事における「乗客間のトラブル」の解説
リクライニングシートが前後に並べて設置されている場合、前方の席の乗客が背もたれを後ろに倒すことで後部座席のスペースを圧迫するほか、急激に背もたれを倒した場合等に後方の乗客に背もたれが当たり、乗客同士でのトラブルに発展する事例がある。アメリカ合衆国内の航空便においては、リクライニングシートに関するトラブルで2014年8月から9月の9日間で緊急着陸が3回発生している。 前席背面のテーブルの支柱にはめ込んで前席の背もたれを押さえ込み、倒すことが不可能になる器具「ニー・ディフェンダー」も販売されているが、アメリカ合衆国の多くの航空会社では使用を禁止している。 日本では夜行の高速バスでリクライニングのトラブルや後席への気遣いが発生することがあるが、いわさきコーポレーション(鹿児島交通)のある運転手が「後腐れないように」として一斉にリクライニングするよう車内アナウンスしたところ、その事が乗客とみられるユーザーのTwitterで取り上げられ話題になった。VIPライナーなど一部の高速バスでも、運転手が「一斉にリクライニングしてください」とアナウンスをする取り組みを行っている他、オリオンバスでは予め背もたれを倒した状態で運行することも行われている。 一方で、バックシェルを導入することで後席に影響しないようにする事例もあるが、この場合はシートピッチ(前後間隔)をある程度広く取らなければならない。鉄道車両では近畿日本鉄道が80000系「ひのとり」で業界で初めて全席にバックシェルを導入したが、シートピッチは一般的なレギュラー車で1,160mm(JRの優等列車グリーン車相当)となっている。
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