主な可塑剤
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/04 07:19 UTC 版)
フタル酸エステル (Phthalate) 無水フタル酸とアルコールのエステル。性能バランスが良い汎用の可塑剤で、広範囲の軟質ポリ塩化ビニル製品及びゴム製品に使用される。DOP(DEHP)(Dioctyl phthalate) フタル酸ジオクチル DINP(Diisononyl phthalate) フタル酸ジイソノニル DIDP(Diisodecyl phthalate) フタル酸ジイソデシル DBP(Dibutyl phthalate) フタル酸ジブチル アジピン酸エステル (Adipate) アジピン酸とアルコールのエステル。低温柔軟性と耐熱性を持たせる可塑剤で、食品用ラップフィルム等に使用される。DOA(DEHA)(Dioctyl adipate) アジピン酸ジオクチル DINA(Diisononyl adipate) アジピン酸ジイソノニル トリメリット酸エステル (Trimellitate) トリメリット酸とアルコールのエステル。耐熱・耐候性に優れた低揮発性の可塑剤で、耐熱電線被覆や自動車用合成皮革等に使用される。TOTM(Trioctyl trimellitate) トリメリット酸トリオクチル ポリエステル (Polyester) カルボン酸とグリコールから成る低分子ポリエステル。低揮発性・耐油性の可塑剤で、機器内配線用電線被覆やガスケット等に使用される。原料の種類及び重合度により性能が異なり、品種は多岐にわたる。 リン酸エステル (Phosphate) 難燃性を持たせる可塑剤で、ゴム製品にも使用される。TCP(Tricresyl phosphate) リン酸トリクレシル クエン酸エステル (Citrate) 低毒性が特徴の可塑剤。ポリ塩化ビニリデンの食品用ラップフィルムに使用される。軟質ポリ塩化ビニル玩具へも使用が拡大している。ATBC(Acetyl tributyl citrate) アセチルクエン酸トリブチル エポキシ化植物油 (Epoxidized oil) 耐熱性を持たせる可塑剤として、食品用ラップフィルム等に使用される。樹脂の熱安定剤としても優れている。ESBO(Epoxidized soybean-oil) エポキシ化大豆油 ELSO(Epoxidized linseed-oil) エポキシ化亜麻仁油 セバシン酸エステル (Sebacate) アジピン酸エステルより低温柔軟性、耐熱性優れている。ゴム製品にも使用される。 アゼライン酸エステル マレイン酸エステル 安息香酸エステル
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