西古川駅とは? わかりやすく解説

西古川駅

(中新田駅 (宮城県) から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/19 04:50 UTC 版)

西古川駅[* 1]
駅舎(2023年7月)
にしふるかわ
Nishi-Furukawa
塚目 (3.8 km)
(3.2 km) 東大崎
所在地 宮城県大崎市古川新堀字旭町1番地[2]
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
所属路線 陸羽東線
キロ程 15.9 km(小牛田起点)
電報略号 ニフ←ニヒ
駅構造 地上駅
ホーム 1面2線[3]
乗車人員
-統計年度-
194人/日(降車客含まず)
-2024年-
開業年月日 1913年大正2年)4月20日[1][2]
備考 簡易委託駅[2][3]
  1. ^ 1957年(昭和32年)に中新田駅から改称[1]
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西古川駅(にしふるかわえき)は、宮城県大崎市古川新堀(にいぼり)字旭町[2]にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)陸羽東線である[3]加美郡加美町の中新田市街地の最寄駅でもある。

歴史

現在の陸羽東線のルートが具体的に決まっていなかったころ、宮城県の加美郡山形県北村山郡はこの鉄道路線の誘致を目指した。しかし、のちの測量によって玉造郡の方が鉄道の敷設に都合がいいことが判明し、古川から西については、北西方向の岩出山へ線路を直線的に敷設することが考えられた。これに対して中島金也等の加美郡の町村長達は、鉄道院総裁の後藤新平にこの鉄道ルートの変更を陳情し、加美郡の中新田町に近い志田郡志田村まで線路を迂回させることに成功し、ここに駅が設置されることになった。中新田町は鉄道の敷設に必要な土地の買収費用に対して寄付金を準備していたが、駅の位置が問題になって中新田町の町会は紛糾した。志田村における駅設置は鉄道誘致の成功であると主張する者がいる一方で、加美郡に線路が来ないと決まった以上、寄付はもはや無用であると主張する者もおり、結果として、寄付金の宛ては鉄道院から加美郡へと変わった[4]。こうした経過を経て、1913年(大正2年)に中新田駅は陸羽線の駅として開業した。1929年(昭和4年)に仙台から北上してきた軽便鉄道の仙台鉄道がこの駅に乗り入れた。

志田村は1950年(昭和25年)12月15日に、他の村と共に古川町に編入合併されて古川市の一部となり、1957年(昭和32年)に中新田駅は西古川駅に改称された。1960年(昭和35年)に仙台鉄道が廃止され、西古川駅は再び陸羽東線の単独駅に戻った。

年表

駅構造

島式ホーム1面2線を有する地上駅である[3]。ホーム上には木造の待合室がある。駅舎との間は跨線橋で連絡している。

小牛田統括センター(古川駅)管理の簡易委託駅で、乗車駅証明書発行機が設置されている。

2025年(令和7年)4月に本州初の公立日本語学校「おおさき日本語学校」が開校し、その最寄駅となることから大崎市職員による窓口での切符販売が再開された[6]

のりば

番線 路線 方向 行先
1 陸羽東線 下り 鳴子温泉新庄方面[7]
2 上り 小牛田仙台方面[7]

利用状況

JR東日本によると、2024年度(令和6年度)の1日平均乗車人員194人である[利用客数 1]

2000年度(平成12年度)以降の推移は以下のとおりである。なお、2004年度(平成16年度)- 2023年度(令和5年度)の統計は公表されていない。

1日平均乗車人員推移
年度 定期外 定期 合計 出典
2000年(平成12年)     571 [利用客数 2]
2001年(平成13年)     588 [利用客数 3]
2002年(平成14年)     568 [利用客数 4]
2003年(平成15年)     503 [利用客数 5]
2024年(令和06年) 1 193 194 [利用客数 1]

駅周辺

周辺は住宅が多い。タクシーの待ち合いがある。公衆電話がある。

隣の駅

東日本旅客鉄道(JR東日本)
陸羽東線
塚目駅 - 西古川駅 - 東大崎駅

かつて存在した路線

仙台鉄道
加美中新田駅 - 西古川駅

脚注

記事本文

  1. ^ a b c d e f g 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、569頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ a b c d e 駅の情報(西古川駅):JR東日本”. 東日本旅客鉄道. 2024年8月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年10月19日閲覧。
  3. ^ a b c d 『週刊 JR全駅・全車両基地』 56号 新庄駅・気仙沼駅・鳴子温泉駅ほか80駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年9月15日、19頁。 
  4. ^ 『中新田町史』241-244頁。
  5. ^ Suicaエリア外もチケットレスで! 東北エリアから「えきねっとQチケ」がはじまります (PDF)」(プレスリリース)、東日本旅客鉄道、2024年7月11日。2024年7月11日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2024年8月11日閲覧
  6. ^ 「JR西古川駅」有人化を検討 宮城・大崎市が日本語学校開校に合わせ」『河北新報』2025年1月25日。2025年1月26日閲覧。
  7. ^ a b JR東日本:駅構内図・バリアフリー情報(西古川駅)」東日本旅客鉄道。2024年10月19日閲覧

利用状況

  1. ^ a b 各駅の乗車人員 2024年度 101位以下(7)| データ集 | 企業サイト:JR東日本」東日本旅客鉄道。2025年9月19日閲覧
  2. ^ JR東日本:各駅の乗車人員(2000年度)」東日本旅客鉄道。2025年9月15日閲覧
  3. ^ JR東日本:各駅の乗車人員(2001年度)」東日本旅客鉄道。2025年9月15日閲覧
  4. ^ JR東日本:各駅の乗車人員(2002年度)」東日本旅客鉄道。2025年9月15日閲覧
  5. ^ JR東日本:各駅の乗車人員(2003年度)」東日本旅客鉄道。2025年9月15日閲覧

参考文献

  • 中新田町史編さん委員会 『中新田町史』 中新田町、1999年。

関連項目

外部リンク





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