西古屋ダムとは? わかりやすく解説

西古屋ダム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/06 00:54 UTC 版)

西古屋ダム
左岸所在地 栃木県塩谷郡塩谷町船生西古屋
位置
河川 利根川水系白石川
ダム湖 西古屋調整池
ダム諸元
ダム型式 重力式コンクリートダム
堤高 21.5 m
堤頂長 189.7 m
堤体積 16,000
流域面積 286.3 km²
湛水面積 8.0 ha
総貯水容量 547,000 m³
有効貯水容量 400,000 m³
利用目的 発電
事業主体 東京電力(着工・竣工当時)
電気事業者 東京電力リニューアブルパワー
発電所名
(認可出力)
塩谷発電所 (9,200kW)
施工業者 間組・村上建設
着手年/竣工年 1961年/1963年
出典 『ダム便覧』西古屋ダム [1]
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西古屋ダム(にしごやダム)は、栃木県塩谷郡塩谷町船生西古屋、利根川水系白石川に建設されたダム。高さ21.5メートルの重力式コンクリートダムで、東京電力リニューアブルパワー発電用ダムである。同社の水力発電所・塩谷発電所に送し、最大9,200キロワットの電力を発生する。

歴史

戦後鬼怒川筋の水力発電所を継承した東京電力は、大正時代に運転を開始した下滝発電所を中心に再開発を実施した。下滝発電所の出力は完成当初の3万1,200キロワットから12万7,000キロワットへと増大し、名称も鬼怒川発電所と改め再出発した。

新しい鬼怒川発電所では、出力増加に伴い使用水量を大きく確保したほか、電力系統の周波数を安定化するべく、発電所の出力を自動的に調整するAFC (Automatic Frequency Control) 運転を実施するよう設計されている。大量かつ一定でない水を平均化する逆調整池として、再開発前は中岩ダムがその役割を担っていたが、再開発に伴う使用水量増加により、新たに西古屋ダムが建設されることになった。西古屋ダムは1961年(昭和36年)に着工し、1963年(昭和38年)に完成した。

周辺

東武鉄道鬼怒川線鬼怒川温泉駅前から東へと延びる道があり、その先に西古屋ダムがある。鬼怒川発電所で発電に使用した水は二股の放水路を通じて、片方は鬼怒川の中岩ダムに、もう片方が西古屋ダムへと延びている。水は西古屋ダムで一時的に貯えられたのち、一定量が塩谷発電所を通じて河川に放流される。また、ダム直下からは河川維持放流として少量の水が放流されている。

脚注

  1. ^ 国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成(1975年度撮影)
  2. ^ 国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成(1976年度撮影)

関連項目

参考文献

  • 東京電力編『関東の電気事業と東京電力 電気事業の創始から東京電力50年への軌跡』東京電力、2002年。
  • 東京電力社史編集委員会編纂『東京電力三十年史』東京電力、1983年。

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