中国・日本への伝播とは? わかりやすく解説

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中国・日本への伝播

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/24 15:52 UTC 版)

唯識」の記事における「中国・日本への伝播」の解説

中国からインド渡った留学僧、玄奘三蔵は、このナーランダ寺において、護法弟子戒賢シーラバドラśīlabhadra)について学んだ帰朝後、『唯識三十頌』に対す護法註釈中心に据えて、他の学者たちの見解紹介批判まじえて翻訳したのが『成唯識論じょうゆいしきろん)』である。 そして、この書を中心にして玄奘弟子慈恩大師基(もしくは窺基=きき)によって法相宗ほっそうしゅう)が立てられ中国において極めて論理学的な唯識研究始まった実質的な開祖は基であるため、法相宗では玄奘鼻祖(びそ)と呼び分けている。その後玄奘訳経知名度等により中国法相宗隆盛し、その結果真諦訳した論書を基に起こった地論宗摂論宗衰退することとなったその後法相宗道昭智通智鳳玄昉などによって日本伝えられ奈良時代さかんに学ばれ南都六宗のひとつとなったその伝統は主に奈良興福寺法隆寺薬師寺京都清水寺に受けつがれ、江戸時代にはすぐれた学僧輩出し倶舎論くしゃろんとともに仏教学基礎学問として伝えられた。唯識倶舎論は非常に難解なので「唯識三年倶舎八年」という言葉もある。明治時代廃仏毀釈により日本唯識教え一時非常に衰微したが、法隆寺佐伯定胤努力により復興した法隆寺聖徳宗として、また清水寺北法相宗として法相宗離脱した現在、日本法相宗の大本山興福寺薬師寺二つとなっている。

※この「中国・日本への伝播」の解説は、「唯識」の解説の一部です。
「中国・日本への伝播」を含む「唯識」の記事については、「唯識」の概要を参照ください。

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