両足スタンド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/06 17:43 UTC 版)
「スタンド (自転車)」の記事における「両足スタンド」の解説
荷物や子供など重量物を輸送する自転車に使われる。設置場所は、4.後輪軸を左右から挟む形で取り付けるリアスタンドタイプ。5.センタースタンドタイプ。他に6.前輪全体を支える大きなスタンドタイプもある。4.の発明者は自転車屋を営んでいた服部亀吉で、日本では後部に荷物を載せる型が多く、そのニーズに応えたものである。車輪の頻繁な交換を想定したスポーツ用自転車に採用されることはないため、取付形式はハブナット一択である。ヨーロッパでは運転者よりも前に荷物を積載するために5.や6.が使われてきた。両足スタンドを立てると4の場合、後輪は地面から離れて転がらず安定性する。しかし前輪は首を振ってしまうため、通常は前輪を左右のいずれかに振って固定することによって安定を確保する。通常両側あわせて2本のバネが付いているため動きは固い。蹴る力の弱い人(子供など)が乗る際には適さない場合がある。また、ロックがかかっていない状態では少しの衝撃でスタンドが解除されてしまい、横転しやすい。5の場合は、両輪ともに接地している場合や、前輪または後輪があがる場合がある。6は両輪ともに接地している。 両足スタンド 両足スタンド(4)日本の郵便配達車 両足スタンド(4)右側(日本の1970年代軽快車) 両足スタンド(4)左側(日本の1980年代前期軽快車) 両足スタンド(4) オランダの後輪車軸取付型両足スタンド(4) オランダの後輪車軸取付型両足スタンド(4)拡大 TNTエクスプレスの郵便事業「TNT Post」の郵便配達車の(5) アムステルダムでの荷物運搬用自転車の「両足センタースタンド」(5) 1935年型オペル自転車の「両足センタースタンド」(5) 両足スタンド(5)前輪後輪とも接地した状態で起立 オペル荷物運搬用自転車の両足スタンド(6) 両足スタンド(6) デンマークの荷物運搬用自転車の両足スタンド(6)
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