不具合・互換性問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/05 15:16 UTC 版)
「PlayStation 2」の記事における「不具合・互換性問題」の解説
シリーズ全体 正常に動作しないPS用ソフトが71タイトル確認されている。 SCPH-10000 2000年3月25日までに製造された125万台に同梱された『ユーティリティディスク』 Version 1.00 のDVDプレーヤーのプログラムに、リージョンコードの制限を無視して他リージョンのDVDビデオを再生できる不具合が見つかった。結果としてSCEは対策と不具合の修正を行った新バージョン(Version 1.01)に無償で交換することを発表した。郵送による交換対応のほか、全国のセブン-イレブンの店舗(2000年4月7日 - 21日)でも交換対応することとなった。 SCPH-10000の発売後、同梱のPS2用メモリーカードのデータが壊れる不具合の報告が相次いだ。SCEはPS2用メモリーカードの不具合と発表し、無償交換に応じることとなった。その後発売されたSCPH-15000では、メモリーカードのリセット回路が改良されている。 メモリーカードは部品の不足により製造の遅れがあり、本体に付属する分も不足していたため本体の出荷も当初予定していた100万台を下回る結果となり単品での販売も行われていない状況が続いていた。 2003年4月、同年2月発売の『スターオーシャン Till the End of Time』をSCPH-10000の一部機種でプレイした場合に操作不能となる事象があることが発表された。 SCPH-10000/15000 SCPH-10000/15000において、PS用ソフトのメモリーカードのデータが壊れる不具合が発覚した。前世代機のPSにおいて、メモリーカードのデータが消えてしまう不具合は今まで報告されていなかったことから、SCPH-10000/15000に何らかの問題があると考えるのが妥当であったが、SCEはこの不具合をPS用メモリーカードの一部の不具合と発表して無償交換に応じた。SCEはこの不具合を回避するには、「電源投入前にメモリーカードを本体から外し、電源投入後にメモリーカードを本体に刺せば不具合が発生しない」とした。SCPH-15000の一部やPS one Booksには、その注意書きが同梱された(ただしPS one Booksにはデータが壊れるという記述はなく、回避方法が書かれているのみである)。SCPH-18000になるとPS用メモリーカードの不具合も発生しなくなったため、その注意書きも同梱されなくなった。 本体の型番がSCPH-10000系からSCPH-30000系に上がる際、動作仕様に変更があった。といっても、どちらも「仕様」通りに動作することには変わりがないが、10000系の本体には、一部仕様外の挙動をする箇所があった。初期に開発された一部のゲームが、この仕様外の挙動に依存したプログラムになっていたため、10000系の本体では問題なく動作するのに、30000系以降では不具合が生じてしまうという結果を招いた。なお、SCPH-30000の発売後に発売されたにも関わらず、開発環境に10000系の本体を使用していたためか、10000系でのみ問題なく「制作側の意図したとおりに」動作し、その後の本体で不具合が生じるゲームがわずかに存在する。 SCPH-18000以降 SCPH-18000以降の本体では正常に動作しないPS2用ソフトが3本ある。 SCPH-70000 SCPH-70000 CBにおいて、過熱してしまう不良のあるACアダプターが見つかった。結果としてSCEは対策を行ったものに無償交換を発表した。 SCPH-75000以降 SCPH-75000以降において、正常に動作しないPS/PS2用ソフトが一部存在することが発表された。2006年9月15日に発売されたSCPH-77000シリーズにおいて、正常に動作しなかった一部PS2用ソフトの正常動作が確認された。
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